何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ22)

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花の名前７０ページ22

指輪…？

万里「あー気づいたか」

真白「え…これって…」

よく見てみると、万里の瞳と同じ色のサファイアが埋め込まれている

万里のほうには、私の瞳と同じ色のルビーが埋め込まれている

万里「デートでお前が待ってた時、買ってたんだよ」

真白「……」

万里「渡せねえかと思った……真白」

私の名前を呼ぶ万里は私の体を自分の体と対面するように向かせ

ネックレスを一度外し、輪からチェーンを抜き取り

私の指にはめる

万里「…っはは…やっぱ似合ってんな、めっちゃ綺麗…」

気の抜けたような笑みで万里が言う

真白「…万里こそ」

私もそう言うと、万里は一度微笑んで

万里「まぁ、わかると思うけど
“俺と結婚してください”」

万里は私の手をとってそう告げる

万里「で？返事は？」

真白「私以外に務まると思う？」

ガチャリと大きなドアを開ける

すると

椋「まーちゃんおかえりっ！！」
太一「まっチャンおかえりッス！！」
いづみ「真白ちゃんおかえりっ！！」
花音「真白おかえりっ！！」

計四人が玄関に立っている私に抱きつく

太一「帰ってこないかと思ってひやひやしたッス～！」

椋「すずくんから話は聞いたよ！
僕の頭がすかすかなレンコンだからまーちゃんに迷惑を…」

いづみ「本当に帰って来てくれてよかった…！」

ホント、どれだけ私に聖徳太子ごっこをさせたいんだか

けど…この鬱陶しさすら心地良いなんてね

真白「わかったからあがらせて」

花音「あ、ごめん」

真白「えっと、皆にお土産があるんだけど」

そういってアルバムを談話室のテーブルに置く

至「アルバム？」

真白「そ、鈴弥がちゃんと過去を話すんだったら必要だろって」

太一「あ！それならまっちゃんもポートレイトやったらどうっすか？」

ポートレイト？

真白「ポートレイトって、ピカレスクのときに秋組がやってた？」

臣「懐かしいな」

綴「確かにそのほうがやりやすいかもな」