何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ19)

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花の名前６７ページ19

万里「あんた…ホントにそいつの外見しか見てないっすね」

万里が口を開いた

魁「…なにがいいたいんだ」

万里「いや、そいつの内心知らなくてよく結婚だのなんだのいえるなと思いまして
言っときますけど、そいつそこまでいい性格してませんよ
怒るとすぐ蹴るし、口は悪ぃし、見た目で惚れたら損するっすよ？」

なにを言いたいんだこいつは

魁「手を出してくるのならば躾け直す、彼女の意見は関係ない。口なら縫いつけてあげよう。」

その言葉に体がぶるりと反応する

万里「…真白はどう思うんだよ、お前が意思を示さねーとだろ
俺よりそっちが良ければそっちにいけばいい、そのときは俺も諦める」

魁「先程から君はなんなんだ…マリアは君のものではないだろう?」

万里「ああそうだよ｣

え…

万里「真白は真白のモンだ。俺のでも、アンタのでもねぇ」

私は…私の……?

魁「なら、これならどうだい？
マリアよ、僕か小僧かどちらかの胸に飛びこんでくるといい
マリアはそのまま選んだどちらかの物だ」

私は…

ゆっくりと歩みを進めて

進んだ先は…

万里「…！？」

万里のもとへ行き

きづけばそのまま、その場でキスをしていた

魁「なぜだマリア、君は僕の…僕だけのマリアだったはず
は、はは…そうか、そいつらに脅されているんだね…？
なんと可哀そうに…僕が助けてあげよう！今からでも遅くない！！今すぐ僕の元に戻ってくるんだ！！」

魁はそういって私に手を差し伸べる

そんな中私は万里のネクタイを引っ張り、万里の耳に耳打ちする

真白「ちょっと話してみる」

万里「お前…話してどうすんだよ」

真白「…取り敢えず私の言うとおりにして
それが私の意思だから」

万里「わかった、無理すんな」

私は万里の腕からそっと抜け出し、波野の元へゆく

魁「考え直してくれたんだね…さぁ僕の胸へ飛び込むんだ」

真白「…嫌です」

私はにっこりと笑い、波野の腹を一発蹴る

ゴスッと言う鈍い音がその場に響き、波野は痛みに耐えられずその場に倒れこむ

真白「……」

魁「どうしてだマリア…君には僕がいないと」

真白「…ここまでしておいて、よくハッピーエンドで終わると思いましたね」

魁「なっ…」

真白「さゆ、計画通りでしょ？」

さゆり「うん、ありがとね」

そう言ってさゆと私はハイタッチする

気が付けば私たちの周りには警察官が並んでいた