何と名付けて飾ろうか Ⅱ【摂津万里】 (ページ12)

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花の名前６０ページ12

万里side

怪しい…

店で買い物済ませてLIMEを見てみりゃ

ファンに見つかったとか、ケーキ屋の近くの路地裏で待機してるとか

それで《大丈夫か？》ってLIME送りゃあ、３０分たっても未読のまま…

あいつ、いつも通りなら早く返すのにな

怪しい…やっぱなんかあったな…

俺はこの前のこともあり事前につけておいた真白のスマホのGPSを見てみる

早速真白のスマホを発見

真白が言った通りケーキ屋の近くの路地裏にピンで印がついている

俺はそこへダッシュで向かう

が

そこにあったのは、真白が肩に掛けていたバックだけで真白の姿はなかった

…は？

困惑して頭が回らなかった

とりあえず、監督ちゃんたちに連絡しねぇと…

いづみ≪万里くん、どうしたの？≫

万里「…わりぃ監督ちゃん…真白…拉致されたかもしんねえ…」

いづみ≪……え？≫

監督ちゃんは震えた声でそう答える

あれから一時間後、寮に帰った瞬間監督ちゃんたちに囲まれた

いづみ「万里くんは大丈夫！？何もされてない！？」

万里「真白が拉致られた後に現場に行ったから俺はなにもされてねーよ」

十座「おい、摂津」

万里「あ？」

十座「なんてことしてくれてんだ…！」

兵頭は俺の胸ぐらを掴む

万里「……」

悔しいが、今回の事は俺に非があり言い返せねぇ

十座「お前、彼女を守れないくせしてなにが彼氏だよ」

いづみ「十座くん！ちょっと落ち着こう？きっと万里くんにも事情があったんだよ」

十座「…うす」

兵頭はゆっくり掴んでいた手を離す、それと同じタイミングに

ピンポーン

と、インターホンが鳴る

いづみ「あ、はい！」

ガチャ

いづみ「鈴弥さん！？」

鈴弥「ちょうどよかった、万里くんも帰ってきてたんだな」

花音「鈴弥さん！よかった、早めに来てくれて」

鈴弥「おう、花音が連絡してくれたおかげでな
てことで早速、万里くん…何があったか教えてくれるかな？」

万里「…わかりました」