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あの後、ガレーラの社内プールでバーベキューが始まった
ウソップもあの仮面をつけて参加してるし、途中からフランキー一家やガレーラまで参加してきて結局いつも通りの宴になった
気付けば町の住民までも参加していて、今まで以上の大所帯での宴だ
一層騒がしくなった宴を、少し離れた場所で眺める
みんなの楽しそうにしてる姿を見るのは、宴一番の楽しみだ
ルフィ達とはしゃいでいるチョッパーが笑顔で手を振ってくれて、ぼくも笑顔で振り返すと
「にぎやかだな、ここは」
突然、背後から壁越しに声がした
「お前がこうして宴の端で酒を飲むような奴になるとはなァ…」
その声は妙にぼくに親し気で
夢でよく、ぼくに語りかけて来た声だった
『“F.E”か』
F.E「ああ、そうだ。アレは書いてくれてるか？」
アレ…“手紙”の事か
『まァね』
F.E「？、なんだか素っ気ないな。反抗期か？」
『…君は一体、何者なんだ…ぼくと君になんの関係がある』
ぼくの問いかけに、F.Eは少し言葉を詰まらせた
F.E「…まさか…な………まァ、それはまた再び会えた時にでも話そう。この島からじゃそう時間はかからないからな」
ぼくの前に黒い触手が伸びて来た
触手は何かを握っていて、手に取ってみると
これは……
『ビブルカード…？』
F.E「ここに来た本題はそれだ、扱い方はわかるな？」
『まァ…多少は…』
F.E「ならばいい。それじゃあ失礼する」
『ちょっと待って…！だから君とぼくは…』
振り向いて壁の裏側に周ると、少し先に、つばの広い帽子を被って黒いドレスを身に纏ったシルエットが歩いているのが見えた
F.E「そうだ、言い忘れていた」
シルエットは歩みを止めて、少し振り向く
F.E「“私達”は、“領主”の帰りを心待ちにしているぞ。」
影で上手く見えない顔が、少し微笑んだ気がした
達……？
気が付けばもうそこにF.Eはいなくなっていた
“領主”……か…
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作者名：織 | 作成日時：2023年2月11日 14時
