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用事を済ませて宿に戻ると、部屋の中からナミの嬉しそうな声が聞こえて来た
チョッパー「今帰ったぞーーっ！」
『ただいまー』
チョッパー「フランキー一家のケガ見てきた、あとロビンから目を離さなかったぞ！」
サンジ「よし！ごくろうチョッパー！」
ロビン「ふふっ、もうどこにも行かないったら」
ナミ「見て三人共！みかんの木が無事だったのよ。お金も荷物も全部戻った！これで旅を続けられるわ！」
『ほんとだ、よかった！』
荷物を下ろしていると、扉がガチャリと開いた
フランキーと、フランキー一家にいた女の子二人だ
フランキー「アウッ！スーパーか！？おめェら！…全員…全員は揃ってねェか！まァいい
おめェらに話がある！聞けッ！
＿＿ある…戦争を繰り返す島に…」
サンジ「何だ突然！つまんねェ話なら聞かねェぞ」
フランキー「うるせー黙って聞け！！
たとえ島に住む人間が砲弾のふり注ぐ戦争を始めようが、島中の人間が死に町が死に廃虚と化そうが…ものともせず立ち続ける巨大な“樹”
何が起きても倒れねェ…人はまた、その樹に寄り添い町を…国を作る
世界にたった数本…その最強の樹の名は宝樹“アダム”」
チョッパー「木が…何だ？」
フランキー「その樹の一部がごくまれに、裏のルートで売りに出される事がある。おれァそいつが欲しいんだが2億近くもするって代物、手が出せずにいた
＿＿と、そこへ現れたのが大金を抱えた海賊達…お前らだ」
サンジ「てんめェ！！おれ達の金でそんなもん買いやがったんじゃねェだろうな！？」
フランキー「まだ聞け！話を！
おれは昔……もう二度と船は造らねェと決めた事がある。＿＿だが、やはり目標とする人に追いつきたくて気がつきゃ船の図面を引いてた…
おれの夢は！！その「宝樹」でもう一度だけ！！どんな海でも乗り越えて行く“夢の船”を造り上げる事なんだ！！
「宝樹」は手に入れた！図面ももうある、これからその船を造る！だから、完成したらお前ら
おれの造ったその船に、乗ってってくれねェか！？」
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作者名：織 | 作成日時：2023年2月11日 14時
