海にたゆたうタバコの煙６【ONEPIECE】 (ページ6)

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ウソップ「食った食った」

『すっかり夜だな…』

ナミ「どうする？船に戻る？」

ルフィ「ナミ、お前何言ってんだ？」

ナミ「どうしたの？」

ルフィ「ウソップ、あんな事言ってるぞ」

ウソップ「人間失格だな…」

ナミ「何なのよっ！」

このノリは、あれだろうなァ…

ルフィ「宴だ～～！！」

ゲリラやエンジェル島の人達も参加して、この前よりも人数が多く騒がしくなった

その騒がしさが、安心する

何楽しそうにしてんだよ

『！』

頭の中で声が響いた

お前のせいでみんな死んだ

その声は冷ややかで

お前のせいで、おれ達の安寧が消えた

なのにお前は

でもどこか泣きそうで

何でのうのうと生きてんだ?

聞き覚えがあった

死ねよ、早く

その声は

『……』

ロビン「音楽家さん？」

『！』

いつの間にか隣にいたロビンに声をかけられ肩がビクリと弾んだ

『ど、どうしたの？ロビン』

ロビン「みんな楽しそうな中で一人だけ青い顔をしてたから」

『あー……なんでもないよ、よくあるんだ』

ロビン「そう」

ルフィ「おい！ロビン！ミツキ！お前ら何隅っこで静かにしてんだよ！」

チョッパー「そうだぞ！」

ナミ「ミツキ～ちゃんと飲んでる？」

『飲んでるよ、ほら』

ナミ「ちびちび飲んでないでもっとグイッと飲むのよグイッと！しょうがない、私が飲み比べに付き合ってあげるから覚えなさい！」

『それナミが飲みたいだけじゃなくて？』

ナミ「ごちゃごちゃうるさいわね、いいから飲むのよ！」

『まァ飲み比べするんならするけどさァ、負けた時の言い訳は考えといてね？』

…ここにみんながいてくれてよかった

みんなの楽しそうな声は、こんなにもぼくを安心させてくれる

でも、あの声もそうだったのだろう

あの声は紛れもなく

おれの声だったから

何でのうのうと生きてんだ……か……

……おれも、そう思うよ

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