海にたゆたうタバコの煙６【ONEPIECE】 (ページ1)

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触手を伝って舟まで登る

……エネルは行ったか…

甲板によじ登り、巻き付けた触手を解く

力なく倒れたサンジの首元の脈を触ると、弱々しいが脈打っているのがわかった

『……男の覚悟とか知らないけどさ』

サンジの体を抱え上げ、溜息を吐く

『君がバカって事だけは十分知ってるつもりだよ』

舟から下を見下ろす

“島雲”に降りればいいんだよね

舟から飛び、サンジを庇う様にして落ちて行く

しばらくすればボフンッと島雲に着地した

ナミ「ミツキ！！サンジ君！！」

ウソップ「無事みてェだな！！一安心だ！！」

『二人も…無事でよかった』

ナミ「サンジ君無事なの！？ごめんね私達のために！」

『脈はある、でも危ない状態だと思う』

ウソップ「サンジ！お前男だったぜ！！おい！死ぬんじゃねェぞ！！」

少し焦げてしまった金髪を撫でる

無茶するな…この子はほんとに……

ナミ「とにかく、ここ移動しましょ

見てあのおっきい蔓！私が遺跡で見たものと同じなら…ここは遺跡の上にあった“島雲”」

『遺跡って…黄金郷…！？あったの！？』

ナミ「ええ…でも黄金は全部エネルの手中

とにかくこの下に遺跡があって、ゾロ達がいる筈！！」

ウソップ「地形の話はわかんねェがここはヤベェって事はわかるぜ」

ナミ「そうね、乗って！みんなを探して島から脱出を！！」

『うん！』

ナミ「……このスカイピアにはもう…安全な場所なんてないのよ！！」