海にたゆたうタバコの煙２【ONEPIECE】 (ページ50)

今日:12 hit、昨日:32 hit、合計:29,493 hit

９８ページ50

ドルトンに話を聞くと

窓の外に見えるドラムロッキーという山の中でも一番高い山の上に城があって

その城に“魔女”、“Dr.くれは”が住んでいるらしい

サンジ「何！？よりによって何であんな遠いとこに……じゃあ……すぐに呼んでくれ！急患なんだ」

ドルトン「そうしたくとも通信手段が無い」

サンジ「あァ！？それでも医者かよ！？一体どんな奴だ！」

ドルトン「医者としての腕は確かなんだが少々…変わり者のバアさんでね…もう140近い高齢だ」

サンジ「ひゃ…140！！？そっちが大丈夫か！？」

ドルトン「あと…そうだな…梅干しが好きだ」

普通の人間にしては長生きな子だ…

ビビ「この国の人々は病気や怪我をどうしてるの！？」

ドルトン「彼女は気まぐれに山を降りてくるそして患者を探し処置を施しては報酬にその家の欲しいものをありったけ奪って帰っていく」

ウソップ「そりゃタチの悪いババアだな」

ルフィ「おいおい、まるで海賊だな！！」

『でもどうやってそんな子があの山から？』

ドルトン「妙な話なんだが…」

ぼくの問いかけに信じがたいというような顔でドルトンは話し始めた

ドルトン「月夜の晩に彼女がソリに乗って空を駆け下りてくるところを数名が目撃したという話だ…“魔女”と呼ばれる由縁だ…
それに……見た事もない奇妙な生き物と一緒に居たという者も居る……

ドルトンの言葉に、ウソップが怯えて騒ぎ始める

ドルトン「確かに唯一の医者ではあるが、あまり関わりたくないバアさんだ…。次に山を降りてくる日をここで待つしかないな…」

ビビ「そんな…」

サンジ「だいたいよ、国中で医者が1人なんておかしすぎるぜ！！」

サンジがイラついた様子でそう言うと、ルフィがナミの頬をぺちぺちと優しく叩き始める

ルフィ「おい、ナミ！ナミ！聞こえるか？」

「「『お前は何やってんだ！！』」」

ナミは今病人なんだよ！？と言おうとした時、ナミが目を覚ました

ナミ「……ん？」

ルフィ「起きた！あのな、山のぼんねぇと医者いねぇんだ。山登るぞ」

サンジ「無茶言うな！ナミさんどうする気だよ！」

ルフィ「おぶってく」

ビビ「それでも悪化するに決まってるわ！」

『あの絶壁と高度で！？』

ルフィ「いけるよ」

なにを根拠に言っているのだと必死で止めるが、ルフィは一向に聞く耳を持たない

すると、ナミがふふっと笑って手を挙げる

ナミ「……よろしくっ！」