海にたゆたうタバコの煙２【ONEPIECE】 (ページ43)

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船に戻ると、ゾロとサンジが狩り勝負の決着をつけようと口論していたが

ナミに叱られ決着は分からず仕舞いらしい

そして船はアラバスタに向け出航した

ルフィ「お！あれおっさん達だ」

ウソップ「見送りに来てくれたんだな」

ルフィが指さした方向を見ると、先ほどの巨人族の二人が立っていた

「この島に来たチビ人間達が……」

「次の島に辿り着けぬ最大の理由がこの先にある」

次の島に辿り着けない最大の理由…？

「お前らは必死で我らの誇りを守ってくれた」

「ならば我らとして…いかなる敵があろうとも」

「友の海賊旗(ほこり)は決して折らせぬ……！！」

「我らを信じてまっすぐ進め！たとえ何が起ころうともまっすぐにだ！」

ルフィ「……わかった！まっすぐ進むっ！」

「「お別れだ」」

「「いつかまた会おう、必ず」」

ナミ「見て！前っ！！」

『え…！』

「出たか¨島食い¨」

「道は開けてもらうぞ、エルバフの名にかけて！」

ナミ「舵きって！急いで！食べられちゃう！」

ウソップ「なんだこいつは……巨大な…金魚か！？」

目の前に現れたのは…巨大な金魚…

これがさっき巨人族が言ってた“最大の理由”…！？

ナミ「ウソップ早く！」

ウソップ「だ……駄目だ！まっすぐ進む！そ……そうだろルフィ？」

ルフィ「うん、もちろんだ」

ナミ「バカ言わないで！今回はラブーンの時とは違うのよ！？」

ルフィ「わかってるよ騒ぐなよ、ほら最後のせんべいやるから」

ナミ「いらないわよ！！そんなことより船を動かさなきゃ私達は」

『ラブーンの時にも思ったけどさ、ぼくって不老不死だけど消化された場合どうなるんだろうね』

ナミ「笑顔で嫌なこと考えないでよ！！」

ゾロ「諦めろ、ナミ…」

ナミ「う¨…！！」

ナミはいらないと言っていたせんべいを半泣きで齧る

ぼくらはそのまま進み、金魚に飲み込まれた

「「覇国っ！！」」

外からさっきの巨人族たちの声が聞こえ、視界が段々と明るくなった

彼らが金魚を海ごと切ったのだ

ルフィ「振り返るなよ！行くぞ、まっすぐ！！」

「「さァ行けェ！！」」

彼らの声を背に受け、船は真っ直ぐ進んでいった