海にたゆたうタバコの煙２【ONEPIECE】 (ページ28)

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あの後、サンジに手袋を返そうと船内を出た瞬間、突然雷が鳴り始めた

『雷…？』

ナミ｢一体どうなってんの！！？“ここ”の天候は！！｣

突然の天候の変化に、ナミは慌てた様子で窓の外を見た

ナミ｢さっきまでは暑いくらいポカポカの晴天だったのに、クロッカスさんの言ってた通り…季節も天候もデタラメに巡ってる！！！｣

ウェンズデー「さっきからずっと舵取ってないけど大丈夫？」

ナミ「ずっとって？さっき方角は確認…あー！！」

記録指針(ログポース)を見たナミは一層大きな叫び声を上げる

そんなナミの真横にいたぼくはその叫び声に耳鳴りを起こす自分の耳を塞いで言う

『どうしたのナミ』

ナミ「１８０度船を旋回！！急いで！！」

ナミは部屋の外に出てみんなに指示する

ウソップ「引き返すのか！？」

ルフィ「忘れ物か？」

ナミ「違うわよ！船がいつの間にか反転して進路から逆走してるの！！ほんのちょっと記録指針(ログポース)から目を離した隙に！！」

『あーなるほど、海流もデタラメってことか』

ナミ「呑気に言ってないでミツキも手伝って！」

『はーい』

ナミの指示通り、ぼくはサンジと共に舵をとっていた

それからというもの…

急に風や気候が変わったり

波が高くなったり

霧が出てきたり

氷山に掠って船底が水漏れしたり

強い風が吹いたり

災難続きだった

天候は晴れ

やっと天候も波も落ち着いて、ぼくらは疲労で甲板に倒れていた

ゾロ「んー！あー寝た。ん？…おいおいいくら気候がいいからって全員だらけすぎだぜ」

今頃起きたゾロが倒れているぼくらを見て言う

ゾロ「ちゃんと進路は取れてんだろうな」

今とてつもなくこいつを殴りたい

ゾロ「…なんでお前らがこの船に？」

「「おそーっ！！！」」

ゴロツキ二人の存在に今更気付いたようだ

ルフィ「今、そいつらの町へ向かってるんだ。」

ゾロ「まさか送ってやってんのか？なんの義理もあるわけでもなし」

ルフィ「うん、ねぇよ」