海にたゆたうタバコの煙２【ONEPIECE】 (ページ17)

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ルフィ「ここが世界で1番偉大な海…！！」

「「行けー！！！」」

＿ブオオオオオ！

ぼくらに続くように、どこからか音がする

『今、なにか聞こえなかった？』

ルフィ「知るかー！行けー！」

ナミ「風の音じゃない？変わった地形が多いのよきっと」

ぼくがそうなのかな…と悩んでいると、再び同じ音が聞こえた

ウソップ「おい、なんだありゃ」

サンジ「ナミさん！前方に山が見えるぜ！」

『山？』

ナミ「そんなはずないわよ！この先の双子岬を超えたら海だらけよ」

船はそのまま“山”に近づいていく

音はどんどん近くなり、やがて“山”の正体が見えてくる

『あれ…山じゃない…』

「「クジラだぁぁああ！！」」

そこに聳え立っていたのは、“山”ではなく巨大なクジラだった

ゾロ「どうする！？」

ルフィ｢戦うか！！！｣

ナミ｢バカね、戦えるレベルじゃないでしょ！！？｣

『でも、進路を塞がれてるし…！』

サンジ「ここまで近づくとただの壁だ。まず目はどこだよ！」

たしかに、クジラがこっちに気付いてるかわからない

ゾロ「このままだとぶつかる！左へ抜けられる、取り舵だァ！！」

ウソップ「舵折れてるよ！」

そういえばそうだった

ゾロ「何とかしろよ！俺も手伝う！！」

ナミ「ミツキ！あんたの能力で波を操れないの！？」

『試してるけど全然ダメ！流れが速すぎる！』

少しでも流れる方向を変えられたらいいんだけど…！

ルフィ「そうだ、いいこと考えた！」

ぼくが打開策を考えていると、ルフィが船頭から降りて船内へ駆けていく

ナミ「何すんのルフィ！？」

『嫌な予感が…』

不安になっているのも束の間

─ドウンッ！！

船が大きく揺れた

「「「大砲……」」」

ルフィ「よし！船止まったか！？」

大砲のおかげで船は止まったが、船頭が折れて弾け飛ぶ

ナミ「最…悪…死んだかも…」

生まれて１０００年……死ぬなんて思ったことなかったけど…

初めて三途の川がみえそう…