勿忘草【地縛少年花子くん】 (ページ10)

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九ページ10

寧々〖きゃ〗

『おっとと』

普「ツバサナイスキャッチ

ひとまず送り返せはしたけど…
しつこそーなカンジだったしまたくるだろうな」

『ちょっとでも時間が稼げればそれでいいわよ』

寧々〖そ、そんな！
どうしよう花子さん…私あの魚に連れてかれちゃうの?
あんなお願いしなきゃ…しなきゃよかったよ…〗

『ネネ…』

普「ｸﾌｯ泣いても無駄、これが怪異にかかわるってコトだ。
言ったよね？使うなって、せっかく忠告したげたのに
お・ばーか・さん♡」

『ｯアマネ！「でも」は？』

普「でも、君はコレをセンパイには使わなかった、だからまた願いを叶えてあげられる。
人間に戻りたい？願うなら叶えよう、もちろん代償はもらうけど」

寧々〖だ、代償って…？〗

普「さあ？でも最低限の日常生活は送らせてあげる、どーする？」

寧々〖…も、戻る、戻りたいっ！
お願い花子さん、人間に戻して!!〗

普「言ったね？それじゃ」

『ちょっと待ってそれって…』

普「友達が助からない方を選ぶ？俺の知ってるツバサなら、何が何でも助けると思うけど」

そのとき私の記憶から、あの時のことが走馬灯のように混みあがってきた

『…そうね、次は何が何でも…友達を助けなきゃ』

普「じゃあ、お代はカラダで払ってもらうよ」

すごい音の次には、人間のネネがいた

普「彼岸と此岸の境を超えて、俺達の縁は結ばれた、代わりにもらうよ、君の…労動力」

寧々/翼『「は？」』

普「いやあ良かった良かった、ちょーど欲しかったんだよニンゲンの助手
やらしー意味だと思った?『「ギクッ」』ヤシロとツバサのえろ鳥大根」

ネネが普にタックルをきめた

だって思うじゃん、昨日やられたばっかりだし

寧々「あれ？花子さんに触れる」

普「さっき言ったろ、縁が結ばれたって
ヤサシクしてよーお願い二つも叶えてあげたんだからさ」

寧々「二つ？」

普「“人に戻りたい”それと…“誰でもいいから両想いになりたい”…だっけ?

君にとってみれば縁結びは両想いと同じ意味なんだろ?」

は…?

両想い…？

アマネとネネが?

そんなの…見たくない…

『…お墓参り…行ってくる』

普「ツバサ?」

私はダッシュして飼育小屋にいく