勿忘草【地縛少年花子くん】 (ページ9)

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八ページ9

普「み一つけた

危ない危ない、あとちょっとで干からびるとこだったよ」

寧々〖息ができる…花子さん?〗

『ネネのために色々用意したの、気に入るといいけど』

寧々〖これなに…？私どうなっちゃったの?〗

というと、アマネは鏡の前に行き

普「じゃじゃーん！」

寧々〖ええーーー!!?〗

いや、じゃじゃーん！ておい

寧々〖なんで魚類!?〗

すると、ネネはピチャピチャと暴れ出す

普「喜んでる喜んでる」

寧々〖違う！〗

『いやこれでどう喜べって言うのよ』

普「言っただろ、代償が伴うって

ヤシロは人魚の呪いを受けたんだよ」

寧々〖それで私魚に?〗

『そうゆうこと』

普「魚は人魚の眷属だからね」

『もし誰かに飲ませていれば呪いは二人に分散されて薄まるから
完璧に魚にはならかったのよね』

普「ま、多少魚っぽくはなるけど」

やめて、変なの思い浮かべちゃった

『はぁ、人魚の鱗は口にした者に呪いを授けるだけのものなの
ただ同じ呪いを受けた者同士は特別な縁で縛られることになるから
縁結びだなんて呼ばれてるのよ』

普「使わなかったんだね
なんで？」

寧々〖…私は先輩のこと好きでもなんでもない
ただ利用しようとしてるだけだって気付いたから
花子さんの言った通り、両想いになれるなら誰でも良かったの

それが私のほんとの願いだったんだね…最低…〗

「さてもさてもヒトとはまっこと愚かな生き物よ」

!?

「しかし喜べ小娘」

普「!」

「今よりお前は妾のしもべ」

「精々可愛がってやろう」

『こいつは…』

普「来たね…人魚」

人魚「ｸｸｸ」

普「これが人魚さ」

『まさか…眷属になったネネを迎えに?』

普「でも困るな、営業妨害だ

ツバサはヤシロを…「邪魔だ小僧」」

と、人魚はすごい勢いで普を吹き飛ばす

『アマネ！』

人魚「弱い弱い、七不思議ごときが

千歳を生きる妾を相手に勝てるはずもなかろうｸｸｸ
次はお前だ小娘、早く妾のしもべをわたせ」

人魚の目がぎらりと私に向く

『人魚…あなた私のこと知らないみたいだから教えてやるわよ』

私は人魚と目をあわせ、こう唱える

『止まれ！』

人魚「なに！？体が動かない!?小癪な!!」

『アマネ、今よ!』

ズバっと普が人魚を切り裂く

人魚「な…たかが産まれて数十年の怪異(お前)に何故これほどの…
おのれ七不思議イィィィィ」