勿忘草【地縛少年花子くん】 (ページ40)

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四十ページ40

土籠「…と言いたいところだが

俺ァ荒事は好かん

この書庫を依代探しの名目で荒らされるのも御免だ」

『そんなこと言ったって、アンタ喧嘩弱いだけじゃない』

土籠「黙れ鳥頭」

『手よ曲がれ』

命じると土籠の腕がゴキッと音を鳴らし曲がる

それでも平気で続ける

手が何本かあるっていいことなのね

土籠「依代を渡せというなら応じよう、ただし条件付きだ」

私たち「「「『ジョーケン？』」」」

土籠「俺はしりたがりな怪異でねェ

ここ、16時の書庫は学園にまつわることなら過去から未来まで全ての知が集積している

自慢の社だ、例え一時でもこの書庫を俺から奪うと言うのなら

それに見合う情報を寄越せ」

寧々「情報…?」

土籠「そう、つまり…

お前らの個人的な秘密を教えろ」

…え

明・光「はァー！！？」

寧々「ひひ秘密！？」

土籠「知りたがりだっつったろ」

普「三人が秘密を話さなかったらどーすんの？

俺らとケンカする？」

土籠「…まさか、依代は渡しますよ。

だが腹いせに…

＿＿＿＿＿＿お前らの恥ずかしい秘密を校内放送で垂れ流してやる」

それはキツイ

光「そっそそそそんなハッタリつつ通じねーぞ」

土籠「ほォ？

まァまァ面白かったぞ、この本」

その本には“八尋寧々”と書いてあった

寧々「それ…！！」

寧々のか～

土籠「ま、そういうことだ、そんじゃァ

精々俺を楽しませろよォ、ガキ共」