勿忘草【地縛少年花子くん】 (ページ16)

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十五ページ16

あー…疲れるわ、助手と彼氏探し

私は走れないからおぶられてます

光「こっちであってるんすか？」

『さっきからずっと気になってんだけど、何で敬語?』

光「そりゃあ一応先輩ですし」
『使わなくていい』

今現在、屋上につきました

光「そこまでだ!!

やっと見つけたぜ悪霊め!!」

コウは屋根から飛び降りこう続けた

ひっ…

光「かもめ学園中等部三年…源光だ！
冥土の土産に覚えときやがれ!!」

『コウ、私をおぶってんの忘れないで』

寧々「知り合い？花子くんのこと見えてるみたいだし…」

普「直接の面識はないけど…
あの少年は源家の人間だね
俺が見えるのもそのせいだ」

寧々「源家…」

普「昔々のお話さ」
普は昔話を話し始める

普「そんな源家の人間が、何で俺のカノジョをおぶってんの？」
『私が走れないからおぶってもらったの、もーいいよコウ』

光「つーわけで、オレはお前を祓う！！
覚悟しやがれ花子！！」

『ネネ、私の後ろに隠れてて』
寧々「う、うん」

私は片方の羽でネネを隠す

コウはアマネに持っていた傘を振りかざす
が、それをアマネはキャッチする

普「“祓う”ねぇ…君には無理だと思うけど?」

光「そうか？」

?

ﾊﾞﾁｨ

傘から電流が流れた

光「残念だったなァ花子」

普「…ッッ！！」ｸﾞﾗｯ

普はその場に倒れ込む

『アマネっ！！』
寧々「花子くん！」

私はすぐに駆け寄り、アマネを抱き締める

光「これは我が源家に代々伝わる退魔具“雷霆杖”
持ち主の霊力を退魔の雷に変換して打ち出す霊杖だ
それに直接触れるとは、とんだマヌケ野郎だぜ！！」

普「う…」

光「これで終わりだァ！！」

光はまた杖を振りかざす
が…

寧々「やめて！」

光「ぅあぶねっ、バッカ野郎！急に飛び出して来んじゃねぇ…です…」

『アマネ…まってて』

私はアマネをおいてネネのそばに行く

ネネと光は言い争っている

光「あんな奴信用したら駄目だ！！
きっと先輩のこと、だって」

普「ちぇ
バラされちった」

私たち「「!!」」

普「あーあー、もうしばらくはヒミツにしとこうと思ってたんだけどなァ…」

『…バラすの？』

普「もちろん、来い白状代
君の言うとおり、確かに俺は人をころした
でもカミサマが言ったんだ
この役目を全うできれば、俺の罪は消えるんだって

アマネの周りを白状代が舞うと、アマネの服が変わっていく

普「だから祓われるワケにはいかない、悪いね」

光「ワケのわかんねぇこと言いやがって…」