グル ページ24
(本編戻ります)
悠仁と宿儺のお兄ちゃんとの会話中に、
突然、スマホが震えた
「電話?」
「ううん、アラームつけてたの」
14時を表示する画面を確認して、立ち上がる
「どこ行くの?」
「任務に行く。帰ってくるのは夜になるかも」
「そっか。頑張れよ〜!」
つられて立ち上がった悠仁が、遠くから僕に手を振る
この笑顔を見るのが
最後になるのか
今の僕にはまだ分からないことだ
*************
.
「やぁ、君がAくんかい?」
薄暗いトンネルの中、姿を現したのは
額に縫い目のある男
「うちの真人が随分世話になったみたいじゃないか」
「正当防衛だよ、夏油傑。あまり怒らないでくれ」
「まぁ、お互い様ってところかな。…………それで、今日はわざわざ来てくれたんだね」
「呪詛師と手を組むのは性に合わないんだけど、話だけは聞こうかなって思ったんだよ。
ただ気が乗っただけだから、特に深い意味はない」
寄りかかっていた壁を背中で押し、両足に重心をかけて夏油と向き合う
「私に対して頭を下げないで話す人間は久しぶりだ。新しい家族が増えた感覚に近いかな」
「話を聞くとは言ったが、まだ手を組むとは言っていない。
要件は手短に願うね」
「…………生意気な餓鬼はこれで2人目だよ」
「まだ敵同士なんだから、生意気な態度を取るのは当然だろ?」
苦笑する夏油に笑って返すと、そいつは急に口角を上げるのをやめた
.
「こちらの要望はただ一つ。
______我々呪詛師と呪霊に、協力してもらいたい」
「…お前らが望む世界によって、考えてあげなくもないけど?」
「…………素直じゃないのいいけど、そろそろその態度を取るのはやめた方がいいんじゃないか?」
軽く殺気の籠った圧をかけてくるそいつ
僕は特に反応せず、そいつの目をじっと見つめた
「…………その要件について。僕にメリットはあるか?」
僕への威圧をかけるのを諦めたのか、夏油は先ほどの笑みをまた浮かべた
「君の身内である両面宿儺を完全復活する。君が1000年前に見ていた世界と同じものを創り上げることも可能さ」
「……じゃあ、質問を追加するね。お前が望む世界に残るのは?」
「_______呪霊と呪詛師。呪力をコントロールできる人のみだ」
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Liliana_Rin(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがみたいですけど、やっぱり作品をかくうえでモチベーションやネタとかで色々大変ですもんね。今まで面白い作品書いていただきありがとうございました!貴方に幸運が訪れますように願っています。 (2021年2月5日 19時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - これまで更新お疲れ様でした。できることなら続きを書かせていただきたいですが、そんな語彙力は私にはないので…ごめんなさい。ありがとうございました!とっても面白かったです! (2021年2月4日 22時) (レス) id: 3ac1cdcc4d (このIDを非表示/違反報告)
長門(プロフ) - 今まで楽しい作品を見せていただきありがとうございます。これからもとはいきませんが、頑張ってください。 (2021年2月4日 18時) (レス) id: 01cd347063 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - Liliana_Rinさん» ありがとうございます!早速書きますね〜 (2021年1月28日 16時) (レス) id: 27b6019498 (このIDを非表示/違反報告)
Liliana_Rin(プロフ) - 反応集みたいなやつです!分かりにくくてすみませんm(__)m (2021年1月28日 15時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきや | 作成日時:2021年1月17日 17時