呪いの子、拾いました 3【五条悟】

特別な日 ページ18

「おつかれサマンサー！！！」






八十八橋での一件が終わったのはつい最近のことで



一応特級を倒したということで、今は任務もなく久しぶりにゆっくりしている





……というところに、五条先生が勝手に突っ込んできた







「おつかれサマンサー！」





五条先生と同じポーズをしてノる悠仁






僕だったら絶対にやらない








「虎杖、五条先生調子に乗るから態々気を使うな」




「そうよ。バカが移ったら困るわ」





「……僕どういう目で見られてんの？」





「変態教師」


「不審者」



「先生」




「悠仁だけいい子！

んじゃAは？Aはどう思う？」






いつも以上にニコニコして僕に顔を近づけてくる五条先生




「……ちょっと、気持ち悪い」





「………………ヤバイ、心に穴開いた」





「硝子お姉さんのところ行ってきな」





「何？私のことでも話したんのかい？」







声が聞こえて振り返ると、白衣のポケットに手を入れて話す硝子お姉さんがいた






「五条先生、心臓えぐれちゃったんだって。治せたりする？」




「あいにく私は五条の治療は受け付けないって先日決めたばかりでね」




「じゃあ無理だね。……というか、五条先生、反転術式使えるんなら自分で治してもいいんじゃない？」




「なんでみんなそんなに冷たいの…………？僕そろそろ泣いちゃう〜」






そう言って、僕の膝の上に腕を置いて泣き伏せる真似をし始めた五条先生






わざと立ち上がろうとするが、強く僕の脚を固定されたので、諦めて無視することにした







「まぁまぁ、皆。ちょっと言いすぎてない？このままじゃ五条先生、機嫌悪くしたままだよ？」




悠仁の言葉に反応したのか、すすり泣くフリを一瞬やめた先生





「なんならさ。なんか皆でわいわいやろーよ！
よく伏黒と釘崎とAも五条先生のことイジッたりすっけど、偶には皆仲良くやろうぜ！」





な？、と両手を合わせてお願いする悠仁






…………なんていい子なんだ






「……悠仁…ほんと？」




「おう！って何すればいいのかわかんねぇけど」





「よしっっ！！！今日は皆でパーッとご飯食べに行こう！！勿論、僕の奢りね〜！！！」





「「だったらついていく」」





「何、恵と野薔薇はそれ目当てだったの？」

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