呪いの子、拾いました 3【五条悟】

繋がり ページ27

「…………その前に、僕の質問に答えて。A」







普段あまり見ない真面目な顔をする先生を見て、緊張感が増す






先生が僕に聞きたいこと






それは……






「今日の午後、どこ行ってたの？任務は今日はなかったよね？」





恐らく、先程悠仁たちと話しているときに僕の話が出たのだろう






僕が後から顔を出した時は、悠仁たちは特に心配する素振りもしなかったから、多分先生が僕の嘘について誤魔化してくれたと思うけど






流石に先生にまで嘘をついたらアウトなので




僕は素直に答えた






「…………人に会った」




「誰に？そいつの名前は？」






「名前は………言えない。けど、会ったのは




呪詛師」






ピリッとした空気が僕の部屋に流れる





無駄に変なことを言ってしくじったら困るので、僕はただ聞かれたものだけ答えるようにした






「呪霊と呪詛師の集団に足を踏み入れたのか？」



「アジトとは関係のない待ち合わせ場所を指定されて、そこて会った」



「連絡はどうやって来た」



「ごく普通の手紙で送られてきた。"待ってる" との文字と一緒に場所の写真があったから、そこに行った」





「じゃあなんで行ったの？」





確かに、会う必要もなかっただろう




待っている、という面識もない奴の言葉に、態々聞く耳ももつことはいらない






「…………上手く話を聞き出せると思って、行った」








悠仁には嘘をついたけど、今の僕の言葉は本物だ

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