呪いの子、拾いました【五条悟】 (ページ9)

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力ページ9

消えた

Aは呪力を出さずに、呪霊を祓った

「……A、何をしたの」

「さっき先生が戦ってるとき、ちっちゃい呪霊がいてね。
触ってみたらぱって消えたから、僕も先生みたいに『悪い呪霊』を祓えるって思ったの！」

楽しそうに話す彼

僕が拾った時とは全く違う感じがして、少し心配になるんだけど

「それで、その……………あ、れ…？」

急に話し方がゆっくりになったと思ったら

Aの身体は横に傾いた

「……よっ、と」

床に倒れる寸前で抱きとめ、そのまま持ち上げる

「……力と引き換えに、強い睡魔が襲う。
それとも、呪力を体内に入れるのに慣れていないのか。

わからないものだらけだね」

すやすやと眠るAにくすっと笑った

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「んぅ……？」

「あ、起きた？おはよ～」

「…………おはようございます」

「具合はどう？どこか痛むところとかある？」

「ないよ。……ごめんね、五条先生」

何に対して謝っているのかはわからないが、落ち込んでいるAの頭に手を置く

「なにが？」

「僕、力の使い方が分からなくて、倒れちゃった」

「謝る必要はないさ。まだ初めてなんだし、これから少しずつやっていけば、ちゃんと使えるようになるよ」

「……………先生みたいに、強くなれる？」

「きっとなれる。僕はそう思うよ」

「っ頑張る！」

いつもの笑顔になった彼

「じゃあ、そろそろ次の場所に行こうか」

「任務？」

「これが最後になるね」

「今回は、先生の動き見るから」

「見るのも勉強になるし、暫くは実戦はなしだね」

「ねぇ先生。強くなったら、僕一人でも呪霊を祓ったりできる？」

「そうだね。期待してるよ」

わしゃわしゃっと頭を撫でると、Aは猫のように目を細めた