呪いの子、拾いました【五条悟】 (ページ27)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:383,046 hit

派遣ページ27

Aside

「西東京市英集少年院。運動場上空。

特級仮装怨霊(名称未定)。

その呪胎を非術師数名の目視で確認。

緊急事態のため高専1年生3名が派遣された」

薄暗い部屋の中、僕の前に立つ男が資料を読み上げる

「その3人が、恵と悠仁と野薔薇なんですね」

　

「それで、今術師の追加の要請が出た。
相手は特級。お前の実力だったら、きっと倒せるだろうのぉ」

「………じゃあなんで、僕はこんなにタイミング良く来れたんですかね？」

ニコニコしながら質問する

「時間がない。早う向かえ」

「……………はい」

笑顔のまま、部屋を出る

あいつ

前から絶対僕たちをこうさせるつもりだったんだな

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「凄惨な現場ですから、くれぐれも気をつけて下さい」

車で送ってくれた伊地知さんを高専に返し、呪力がダダ漏れの建物を見る

僕が高専に来てからは、毎回任務は五条先生と一緒だった

けれど、今回は初めての一人任務

………中には3人がいる、と信じたいが

「あと、17、16、じゅ_______」

刹那、轟音と共に地面が大きく揺れた

揺れが収まり、そこを見ると

「恵…と悠仁……！」

鳥みたいなやつを使って空を飛ぶ恵と

それを追いかける悠仁

いや、この呪力からして宿儺のお兄ちゃんだ

でもなんで

………迷っている暇はない

「2、1………よし、予定時間ぴったりだ」

お兄ちゃんに勢いよく投げ飛ばされた恵を、僕は追いかけた