呪いの子、拾いました【五条悟】

負け ページ19

「よーい、始め」





パンダさんが腕を振り下ろしたのを合図に、僕は真希さんに向かって走った





「初めは正面からか。悪くないな」




真希さん、僕はただそのまま殴りにかかるわけじゃないんだよ




「さん…にー…………いちっ！」




両手を真希さんに向け、溜めていた呪力を一気に放出する





「何っ！？」



これで視界は塞いだ





あとは






「………へへっ！真希さんの負けだね」



一気にモヤを解き、彼女の背中に手を置く





「ね、パンダさん。今の僕の勝ちだよね！？」




「真希、どうだい」


「…………私の負けだ」





やった！



これでおやつは無事に食べられるそ！




「でも、一つ言わせてくれ」


「なに？」



「今の技、使うのには危険すぎる」



「……………………え？」





「呪力をそのまま放出するのは、呪霊相手だと逆に吸収されてお前が不利になる可能性が高い。
これをやることによって向こうへ時間を与えてしまうし、自分自身にスキができる」






……あーあ




また失敗だ





「……………じゃあ、どうすればいいのさ」



「呪力は、そのまま使うものではなく、単なる力なんだよ。例えば、電気は電子レンジや充電、スタンガンにして利用するだろ？」





「呪力を、物に変える…………」



「まあまあ、とりあえず景品のおやつ。食べなさいな」


「しゃけ」



僕に目線を合わせ、大福を渡す棘さん




「………………僕、ちょっと硝子おねえさんのところ行ってくる」



「おかか！」



走り出そうとしたら、呼び止められた




「あー。オマエもAを心配するのは分かるが、一応人間に近いし、そんな態々付きっ切りで監視しなくてもいいだろ？」



「………しゃけ」




「あの〜、僕、行っても大丈夫？」



「いいぞ。その代わりに10秒で帰ってこい」


「10秒！？」





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じゅ…じゅうはち？18位！？！？！？！？


なななんと！ランキングが一晩で117から18に！？




ああああああああああありがとうございます！！！！！！！！！！！！

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