呪いの子、拾いました【五条悟】

兄 ページ13

Aside




「_______で、今どんな状況？」





目をきゅっと瞑り、ゆっくりと開けると






僕たちの前には、血だらけの恵がいた





「五条先生…！どうしてここに」




「やぁ！来る気なかったんだけどさ。
うわぁ〜………ボロボロだねぇ。2年のみんなに見せよーっと」





僕を抱いたままスマホを出し、恵のシャシンをとる





「……恵、痛い？僕が治すよ」



五条先生の胸を軽く叩くと、彼は僕を降ろしてくれた





「あぁ……」




「特級呪物が行方不明になると、流石に上がうるさくてねぇ。
観光がてら馳せ参じたって訳。

Aとの初デートだったのに、こうやって中断されたんだよ」





僕は恵の顔を覗き込み、傷口を探しながら先生の話を聞く




「で、見つかった？」



「……あの〜」



「ん？」



「ごめんそれ、俺食べちゃった」






「…………………………………マジ？」



「「マジ」」





特級呪物って



前先生が倒した呪霊の核になってたやつ





「ん〜〜……………ははっ！本当だ混じってるよ。
身体に異常は？」



「？…特に」




「宿儺と変われるかい？」






すくな…？






『ほら、こっち来いよ。


______________A』






「10秒経ったら戻っておいで」




「…………どうした、A」




恵に声を掛けられてはっとする




「ぇ、あ……す、す…………すく、な」



「おい。どうした？」






泳ぐ視線を恵に向けようとすると





突然、地面が大きく揺れた







音のした方を見ると






そこには







「……お、おにいちゃん………………？」









僕の大好きな









お兄ちゃんがいた

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