呪いの子、拾いました【五条悟】 (ページ12)

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でーとページ12

「任務も終わったし、後はAとデート！」

「でーと？」

「まあ、二人で楽しく観光しようってこと！」

「やった！でーと！」

両手を上に上げ、満面の笑みになる

「あ………ねえねえ、五条先生」

「ん？なに」

「あれ何？」

僕の服の裾を掴み、もう片方である店を指差す

「おっ！A、見る目あんじゃん」

それは僕が好きな喜久福を売る店だった

「いらっしゃいませ」

店に入ると、ショーケースに入る商品を目にしたAは目を大きく開いた

「わぁ、きれー！」

「どれ食べたい？僕のオススメはずんだ生クリーム味_______」

突然ポケットの中のスマホが鳴る

ちっ、僕はAと楽しく時間を過ごしているのに

「A、ここで好きなの選んでおいて」

「……？うん」

一度店を出て電話をうける

「もしもし？」

『宿儺の指が行方不明らしいな。
特級呪物の紛失など聞いたこともないぞい』

老けた声に半分苛つきながら返答をする

「……単刀直入に要件を話してくれるのは嬉しいんだけど。それ、僕を馬鹿にしているようにしかきこえないね」

『お前の教え子、伏黒恵が任務に当たっているそうだな。少しは加勢に行ったらどう…』

「はいはい。恵の方に向かいますので切りますね～」

通話を切り、早足で店に戻る

「あ、おかえり。五条先生」

　

「食べたいの決まった？」

「うん。先生のおすすめ食べる。
………それで先生とはんぶんこ、する」

「Aは優しいね～」

少し恥ずかしそうにする彼を抱き上げ、会計を済ませる

「……あ、そうだ。ちょっと行きたいところあるからさ。Aもついてきてくれる？」

「うん。どこ？」

「まあ着いたらわかるよ。

_______それで、今から飛ぶから。A、口閉じといてね。舌噛むよ」

慌てて小さな口を閉じる彼を見て、僕は口角を上げた