4話 ページ5
**安室side
梓さんから買い出しを頼まれ帰ってきたら、栗色の髪の彼女がいた。
彼女の容姿は至って普通であり、そんな客は多くいるのだが……彼女からは何かを感じた。
ハイテンションで、ちょっと(いやかなり)変わった人だが、鋭い洞察力をもっていることが、話していて分かった。
一体、彼女は何者なんだ…？
そして、新パとは…？←
**貴方side
「新パ！ それは、新しいパートナーですよ〜」
「は…？」
安室さんが、こいつは何言ってるんだ、と目で訴えている。
え？ 私変なこと言った？ え？
「えっと…確か、仕事の、だよね？」
「あ、そうそう！」
「すみません、僕はポアロのバイトと探偵業しかやっていないのですが… 」
「えー嘘だー！ 本当ですか？！」
「えぇ。だから、人違いでは？」
「わかりました… じゃあ帰りますね… お騒がせしました… 」
「Aお姉さん帰っちゃうの？」
「うん… なんか、間違いだったっぽいし」
…よし、帰ったらベルモットさんを問い詰めよう←
あーあ、今日はついてないな〜
迷子になるし、結局人違いだったし！
____プルルルル
ディスプレイには"ベルモットさん"の文字
まさかこんなところで！ ナイスタイミング！！
「もしもし、ロ「貴女ねー、嘘ついたでしょー！」え？」
「今日ね！ポアロ行ったのよ！ そしたらいなかったじゃないの！ ねぇ！」
「ちょ、ちょっと落ち着いてロゼ？ そんなに取り乱してどうしたというの？」
「貴女、ポアロに、新しい人がいるって言ったじゃないですか！」
「え、あぁ、そうね、言ったわ」
「いなかった！」
「あら、会いに行ったの？」
「だって気になるんですもん！ 行きますよ！！」
「ふふ… この組織は裏の組織でしょう？ 彼も公の場では言わないんじゃなくて？」
「え、そうなんですか？ えー私はそういうの気にしないのに！」
「それは貴女だけよ、全く。それで噂の彼なんだけど、早速今日から組んでもらうわね」
「今日から？！」
「えぇ、何か文句でも？」
「いや、ないですけどないです」
「じゃあ資料、メールで送るわね」
「はーい」
まぁ、物騒な組織ではあるよな…
でも、私別に気にしないのに！ 言っていいのに！
というか私の場合、これが本業だし〜
「えーっと… 暗殺かな？ ハニトラとか必要かな？」
そう言いながら、メイクを始めた私であった。
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作者名：紅月 | 作成日時：2020年3月1日 13時
