ナイトジュエリー 2nd

感情のエメラルド ページ4

翌日



新聞、ニュースはあることを伝えていた




『学校側によるイジメ隠蔽。イジメられていた元生徒訴える』



内容は黒羽私立高校の先生によるイジメの隠蔽が元生徒の教育委員会への告発により発覚した



警察、教育委員会が真実を調べているとのことである



「これって…圭人かな？」



山田は登校中に知念と中島に聞く



「過去の自分を断ち切りに行くって言ってたからね。多分、そうでしょ」



「おーい!!皆ー!!」



遠くから岡本の声が聞こえる



4人は久しぶりに笑って登校した



クラス中からは岡本は質問攻めにあった



岡本がタジタジしていると担任の桃華が入ってくる



「岡本くん、お客様よ」



桃華の後ろから男の人が入ってくる



その姿を見て岡本だけではなく



山田、知念、中島は驚いた



「健一さん!?」



「お父さん…」



入ってきたのは教育委員会であり、岡本の父親である岡本健一であった



「岡本圭人。今回の勇気ある行動に感謝する」



岡本は何も言葉が出ずにいた



クラス中は岡本の父親の登場に困惑している



健一は岡本に近づき抱きしめた



「今まで気づいてやれなくてゴメンな。今回、圭人が行動してくれなければダメだったよ。…ありがとう」



岡本は子どものように泣いた



健一の胸に顔を押し付けて…



その様子は誰もが見ているだけであった



その日の教室には泣き声とシャッターを切る音だけが支配したという

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