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意志のサファイア ページ27

「ここ…どこ?俺はベンチで寝てたんじゃないの?」



『起きてすぐに質問攻めとは…』



女性は溜息をつく



『…あなた、今後はどうするの?』



「はぁ?今後?」



伊野尾は聞き返す



『このまま寝覚めたらどうするのか、アタシは知りたいの』



「…」



伊野尾は何も考えていない



もし、このまま寝覚めたら…



「また…地獄の生活が始まんだろうな」



『あなたは嫌なの?』



女性が聞くと伊野尾はきっと睨みつける



「当たり前だろ!!好きなことも出来ない、誰とも会えない!!そんなの嫌に決まってる!!」



肩で息をする



『そう。…だったら何故その意志を伝えないの?』



「あっ…」



『お母さんが怖いから?』



「違…」



『拒絶されたくないから?』



「…」



『それとも』



「反対されたくないから!!」



伊野尾はいつの間にか口にしていた



「夢を…叶えたい気持ちもある。…けど、反対されたら…それで終わりだから…」



『それが…あなたの意志ね』



女性はスマホと青色の宝石を伊野尾に渡す



そして、それの使い方をレクチャーする



「…」



『…以上よ。まぁ、使うか使わないかはあなた次第だけどね』



「なんで…俺なの?」



『あら?不満かしら?』



「俺さ…地味に聞こえたんだよね。ジェットとか呼ばれた彼たちの会話が」



伊野尾はその会話の内容を伝える



『あいつらは…宝石達は俺たちやなくて彼らを助けたんや』



「その会話から推測するに…ジェットと呼ばれた彼らは俺より先にその…『心の結晶』ってやつを取られたんでしょ?なのに…なんで?」



女性は黙る



『…残念だけど…その真実を知るのは』



すると伊野尾に猛烈な眠気が襲ってきた



「んぁ?」



『また今度ね。アタシは意志のサファイア。覚えておいてね、伊野尾慧くん 』



伊野尾が次に寝覚めると…



「ーーーん!!ーーーちゃん!!いのちゃん!!」



聞き覚えのある声が伊野尾を呼んでいた

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慧jump(プロフ) - NMダイキング担さん» コメントありがとうございます。物語の世界観に入り込んで頂けて嬉しいです♪ (2019年7月7日 15時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 更新ありがとうございます。非常に悲しい出来事がありましたが小説を読んでいると物語の世界に入り込めて気持ちが落ち着きます。ありがとうございます。 (2019年7月7日 14時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - ありがとうございます! (2019年7月5日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます。宝石たちが何故jumpメンバーを選んだのか?敵サイドは何人なのか?それらの疑問はちょっとずつですが解決していきます♪ (2019年7月4日 17時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)
慧jump(プロフ) - NMダイキング担さん» コメントありがとうございます。こうやって更新して喜んでいただけるとさらに更新頑張りたくなります!! (2019年7月4日 17時) (レス) id: 51b819fa88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2019年6月19日 7時

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