願いの叶うスイーツ店2 (ページ49)

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契約の灯火キャンドルショコラページ49

高木雄也side

廉と呼ばれた傀儡師は山田と裕翔,圭人から取った魔力を自分の中に取り込んだ

永瀬「うぅ…あぁ!!」

胸の当たりを押さえて苦しんでいる

こういう時にどうすればいいのか…

薮くんが頼りになるのに…!!

平野「廉!!」

紫耀はサクラを優しく置いて廉の元に向かった

永瀬「来る…な…」

それにつられて残りの傀儡師達も寄る

岸「どうすればいいんだよ!?」

岩橋「分からない!!…でも,あの人なら…」

永瀬「近寄んなやぁ!!」

その時であった

廉の近くから大きな炎が高く上がった

神宮寺「っ!?」

傀儡師達は吹き飛ばされる

永瀬「俺のことは…ええねん。サクラを…人間に戻せば…」

山田「それは違う!!」

山田が反論する

山田「仮にサクラが人間に戻ったとしてもお前の姿を見たら悲しむだろ!!」

永瀬「悲し…む…」

知念「そんな当たり前のこともわかんないの」

永瀬「うぅ…」

廉の苦しみは変わらない

それどころか

永瀬「うるさい…ちゅうねん。邪魔…すんな!!」

余計強くなっている!!

濱田「…魔力の大幅な量の摂取のせいやな」

佐藤「何それ？」

高木「魔力を本来の量より多く摂取すると暴走するの。我を忘れて」

菊池「それじゃぁあいつは元に戻んねぇのかよ!!」

有岡「自分を一時的にでも思い出せばいける。…けど」

暴走している今は無理かもしれない

永瀬「あの人さえくれば…もう苦しまずに…済む」

薮「あいつならおすすめしないな」

薮くんがはっきり言った…

薮くん!?

八乙女「お前いつ…」

薮「ついさっき。圭人の『鎌鼬』で糸が切れたの。状況は何となく察した」

さすが薮くんだな

その時

俺の横を誰かが通った

その人はそのまま廉の元に向かって

ギュッ

抱きついた

廉「…」

サクラ「…れん？」