ナイトジュエリー

感情のエメラルド ページ44

「だーかーらー、岡本が来るまで俺たちと遊ぼって言ってんのによォ」



状況を飲み込めない3人はただただ拳や蹴りを防ぐのに精一杯だった



急に誘拐された彼らは知らない倉庫に連れてこられて絡まれている



「なんで圭人が関係してるの!?」



知念は持ち前の運動神経で避けていく



「なんだよ、知らねぇのかよ。



なんで岡本が黒羽高校に入(・)れ(・)た(・)のかを!!」



「入れた？



それはもちろん、圭人の実力じゃ…」



山田が答えると



「…ハハハ!!やっぱ知らねぇんだ!!岡本が入れたのは『裏口』だぜ!!」



不良達が笑った



「『裏口』って…そんな証拠どこにあるの!?」



間髪入れずに中島が反論する



「岡本みたいなやつが黒羽に入れるわけねぇだろ!!



お前らも知ってんだろう？



岡本の父親がどんなやつなのかを!!」



岡本の父親、岡本健一



教育委員会でかなりの権力者である



「まさか…それだけで…」



3人は絶句した



その時であった



扉が開く音が聞こえた



「おぉ？



ようやく来たかぁ」



3人がそっちを向くと…



「圭人…」



話題の渦にいた彼が無表情で立っていた

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