ナイトジュエリー

情熱のルビー ページ5

翌日の練習



そのまた翌日の練習にも山田は参加しなかった



答えが出てない今、参加しても意味が無いと思ったからだ



今回の練習も参加せずに帰ろうと下駄箱で靴を変えていると



「山田!!」



名前を呼ばれた



振り返ると



「有岡先輩…」



肩で息をする有岡が立っていた



「なんで部活参加しねぇんだよ!!」



「参加したって…」



山田が言い訳をしようとすると有岡は山田の肩を思いっきり掴んだ



「山田…。



今までなんのために練習やってきたんだよ」



山田は考える



「もちろん、試合に出る…」



「それもあるけど!!」



山田の答えを有岡が被せる



「試合に出るためっていうのもあるけど…サッカーが好きで練習やってるんじゃないのか？」



その答えに山田はドキッとする



「純粋にサッカー楽しみたいだけじゃ」



「有岡先輩に…」



山田は有岡の話を遮る



「有岡先輩に何がわかるって言うんですか!?」



気がつくと山田は声を荒らげていた



「…失礼します」



我に返った山田はいつの間にか離れていた有岡に一礼して去っていった

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