願いの叶うスイーツ店

交わる想い　クロスキャンディー ページ20

貴方side

｢...ひとつ聞いて良いかしら？｣


岡｢...OK.｣


｢本来,私がお代を貰いに行くときは山田が一緒のはずよ。｣

岡｢sure｣

｢なぜ圭人なのかしら？｣

岡｢山ちゃんが行きたく無いって。｣←嘘つくな！by山田

はぁ。後でお仕置きかしらね。

私たちは今利鞘さんと美里さんがいらっしゃる『飛翔学園』に来ているの。なぜかって？

もちろんあの2人からお代を貰うためよ。

｢あら。ちょうど良いところみたいね。｣


岡｢？ どういう事？｣

｢相変わらず鈍いわね。2人いたって事よ。｣


___飛翔学園裏庭にて__

利｢待ちなさいよ！どういう事？私と柚は付き合っていたのよ！｣


柚｢利鞘。俺はお前に告白なんてしていない。｣


美｢利鞘さん。貴方と柚君が付き合っていたのは貴方の力ではありません。｣


利｢じゃあ何の力なのよ。｣


｢それは私のスイーツの力よ。｣


利,柚,美｢だ,誰？｣


｢利鞘さんと美里さんはお久しぶりです。柚さんは初めまして。私は願いの叶うスイーツ店『アロマージュ』の店主サクラです。｣

利｢ちょうど良いわ。私にスイーツを売って頂戴！｣


ﾋﾞｼｯ.と美里さんを指差した。

利｢この女を消すスイーツをね！｣


はぁ。と私はため息をついた。

利｢な,何よ。｣

｢私は基本的にスイーツはお1様に1つしかお売りしない。｣


｢自分の美しさに溺れる悲しいものよ...｣


｢黒き欲望に溺れなさい。｣


利｢イッイヤァァァァァ｣

ｽｩｯ


｢頂くわね。貴方の本来の美しさ。｣


美｢あっあの。｣

｢あら。ごめんなさい。貴方からもお代を頂くわね。｣

美｢ヒッ。｣


ｽｩｯ

｢頂くわね。貴方の弱い心。｣


柚｢おい。利鞘はどうなった？｣


｢...人間って不思議ね。自分より他人を気にするんだから。｣

柚｢どういうことだ？｣


｢利鞘さんからは美しさをもらった。これからは彼女の問題よ。｣

｢柚さん？｣

柚｢何だ？｣


｢貴方のご来店お待ちしております。｣




岡｢俺,後半空気だったね。｣

｢別に。さぁ,帰りましょう｣




岡｢うん。...君は契約したときは感情がもっと表に出ていたはずだよ。君の『本当の』笑顔はどこにいったんだい？(ﾎﾞｿｯ｣


｢？どうかした？｣

岡｢ううん。何でもない。｣

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