【ブラックペアン】オペ室の五人。 2 (ページ3) - 小説

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黄色い水仙　7 ページ3

あれから、10年…。

真っ白な個室に見舞いに来た二宮はそっとAの頬を撫でた。

「久しぶりだな…。 A…」

あの事件以来、一度も目を覚ましていないA。

脳死状態なのか、植物状態なのか、医者もいまいち理解していないが、二宮は信じている。

自分のすべてだったAが目を覚ますのを。

黄色い水仙がAの家ノ前におかれたあの日からここまで、Aは頑張ってこれたんだ。

だから、

ピクッ

ほら、諦めなければ、明るい未来が待っている。

A…。

俺だよ。和だよ…？

「か…ず…？」

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作者名：ブラぺ | 作成日時：2019年6月23日 0時