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緑の木の下で。 4 ページ15
「メス。」
「はい」
「電メス」
「はい」
必要な医療用語が飛び交う中、一人だけ余裕の笑みを浮かべる相葉。
緊張している様子などなくむしろ余裕な感じで器具だしをしていた。
「おい！相葉！もっと緊張感もて！拡張型心筋症のオペだぞ！
心臓移植だぞ！」
「誰にいってんの生田？
俺、ミスしたこと一回もないんだけど」
同期の生田の言葉にも聞く耳を持たずオペを続けていく相葉。
担当医も相葉の力を信じ切っていたため、まさかあんな事件が起こるとはわからなかった...
、
、
、
「おい、相葉...どういうことだ？」
「えっ？」
「送血管と脱血管の向きが違う...！」
「は？」
「やばい！ガーゼ！早く持ってこい！心臓移植は中止だ。」
相葉の目の前がグワンと大きく揺れた。
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作者名：ブラぺ | 作成日時：2019年6月23日 0時
