この気持ちの正体は ページ7
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滉くんが日本を飛び立って4ヶ月。
私は高校3年生になり相変わらずありがたいことに女優やモデル、タレントとして忙しい日々を過ごしていた。
ただ、最近変わったことは移動時間や学生として過ごしている時にふと、滉くんの事を考えていること。それはお兄ちゃんとして…なのかは分からない。
滉くんの事を思い出しては会いたいと考えたり、滉くんのLINEを開いて文字を打っては消し打っては消しを繰り返してはいたけど、未だ送れずじまい。
滉くんと連絡を取り合わなくなってから3ヶ月をすぎた。
滉くんの事をふと考えるようになってから1ヶ月が経った。そんなある日、電話が鳴ったと思えば憲剛さんから。
A、今日家に来ないか？って、子供が私に会いたいらしい。
そんなの二つ返事で行きたいですと返事をすると、17時頃に迎えに来るということらしく、私は急いで手土産と子供たちのお菓子と玩具を買いに出掛けた。
17時を迎える少し前、憲剛さんからもう少しで着くよと再び連絡が入ったので、私は地下駐車場に向かい地下に着くと
まだ憲剛さんの車はなく1分ほど待っていると憲剛さんの車が私の目の前に止まった。
[待った？]
「いーえ、今来たところです、」
[てか、その大荷物どうした？]
「これですか？あー、家にお邪魔するから手土産とか子供たち3人にお菓子と玩具です」
[手土産も玩具も気使わなくて良いのに俺たちが誘ったのにさ]
「でも、お邪魔するし、ご馳走なるから、、」
[でもありがとな、きっと喜ぶ。じゃ行くか]
「お願いします。」
憲剛さんの家に着くまで時間があるから、あのことについて話してみた。
「憲剛さん、、あの、、」
[どうした？]
「最近、この1ヶ月、、寂しいな、恋しいなって会いたいなって凄く思うんです。」
[滉に？]
あえて名前は言わないようにしたのに、滉くんの事だって一瞬にしてバレちゃった。なんで、、、。憲剛さんまさかエスパー？
「えっ、、いやっ、、なんで滉くんって？名前言ってないのに、、」
[いや、A見てたらわかるよ、、最近あからさまに空元気だし、見送りの時も頑なだったしさ、何となくだけど勘づくよね、]
「女優なのに、なんで、、演じてたのに、、。」
[まぁ、Aより長く生きてるからわかる事もあるんだよ]
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作者名：結衣 | 作成日時：2023年1月16日 16時
