女優の彼女 2 (ページ20)

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車に乗り込みマネの運転で埼玉スタジアムへ向かう。

スタジアムに着くと関係者席に案内されて試合が始まるまですごくドキドキしながら、アップをしてる選手を眺めていた。

19時になり、キックオフと共に私は試合にスタメンとして出場していた滉くんに釘付けで何度も中国選手の攻撃を防いでいて、すごくかっこよかった。

選手の皆さんに感動しつつ、滉くんのかっこよさに浸っていると目の前で選手達がファンの皆さんに手を振ったり、お辞儀をしていて、

気づけば２対０で日本の勝利で試合が終わっていた。

いつぞやのベガルタの時と同様に一言、

おめでとう、ホテルのフロントで待ってるね

と連絡を入れ、宿泊しているホテルへ向かった。

ホテルのフロントでしばらく待っているとAって呼ぶ声がして、顔をあげるとジャージ姿なのにすごくかっこいい滉くんが現れ、

ものすごくかっこよくて、興奮してしまい、つい大きな声で滉くんと叫ぶと、ちょっと、うるさい笑バレるからって怒られてしまった笑

滉くんと一緒に戻ってきた選手もいて軽く会釈をし、滉くんの元へ近づき

「ごめんなさい笑つい、興奮しちゃって､笑」

『皆こっち見てるし、これ以上ここにいると他の人にバレそうだから部屋行く？』

行く

と答えると自然と手を繋がれてエレベーターに乗り込む。

エレベーターの中は2人きりだから滉くんは私をバックハグしてきて思う存分くっついていた。たった数十秒だけど久しぶりに触れられてものすごく幸せを感じた。

フロアに着きエレベーターが止まると後ろにくっついていた身体が離れて、再び手を取られた。今度は恋人繋ぎで。

部屋に入ると扉が締まりきる前に今度は後ろからではなく前から人の温かみを感じた。

「滉くん、試合お疲れ様かっこよかったよ」

『Aが見てくれてたから試合頑張れた。ありがとう』

「見てなくても頑張ってよ笑」

『好きな人が見てくれてたらかっこいいところ見せたいじゃん？』

「ずるい、、。そしたら私だけ滉くんのこと好きになっちゃうじゃん」

『、、、可愛いね、ほっぺ赤いよ照れてんの？』

「べ、別に照れてないし、、滉くん嫌い離して、」

なかなか離してくれないから無理やり手を退けて滉くんから離れ

窓際まで移動し景色を見ていると窓ガラスには私と滉くんの姿が反射されていた。

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