女優の彼女 2 (ページ10)

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私の目の前に居たのは会いたくてたまらなかった人で、
紛れもない、私が好きな滉くんだった、、、。

私は何故か目に涙を浮かべていて

「えっ、、」

『ただいま、A』

「なんで？、、居るの、、、？サッカーは？、、ちょっ憲剛さん、どうして、、」

滉くんが目の前に居ることにびっくりしてパニックになってる私をケラケラと笑いながら私を抱きしめる滉くん。笑ってる場合じゃないし、、

[滉に会いたかったんでしょ？]

憲剛さんはなんか、動画撮ってる、撮らないで、、恥ずかしいから、、笑

『憲剛さんからAが会いたい、寂しいってうるさいって連絡来たから、帰るしかないじゃん？』

「、、別に言ってないし、、で、だ、か、ら、サッカーは？」

『今、オフシーズンだから、、』

「あっ、そっか、、」

オフシーズンだからとは言え、憲剛さんに相談してからあまり時間経ってないし、すぐ帰ってきてくれたんだ、、あぁ、、好きだな、、なんて。

[そろそろ、座って食べよ？]

私は滉くんの隣に座り、その向かいに憲剛さん。

注文した料理が段々と運ばれ、美味しそうに頬張ると

『A和食好きだったからこの店にしたけど満足？』

「大満足!!滉くんありがとう」

滉くんは可愛いって頭ポンポンしてくるけど、憲剛さんいるんだよ？恥ずかしいよ、、。

そんな憲剛さんはスマホを手に、私たちを撮りながら
滉がこんなにデレデレするの珍しいな、なんて言ってる。
だから撮らないでってば、恥ずかしいから、、

それから滉くんの海外生活から私の仕事の話まで他愛もない世間話をしていた。

「もう、お腹いっばい、、」

[ちょっと、電話来たから、ごめん少し待ってて]

憲剛さんが席から離れ、2人きりになり、
滉くんが口を開いた。

『ねぇ、A、』

「なに？滉くん？」

『Aの家行ってもいい？話したいことがあるんだけど、』

「…うん、お家来て、」

勢いで家来てだなんて言ったけど、部屋、綺麗だっけ？って呑気に心配していたら、おまたせ、と憲剛さんが戻ってきた。

『憲剛さん、俺が誘ったし、払います』

「いや、私も払いますよ、」

滉くんは私に払わせないと言うけど、誰が払うのかの押し問答をして、結局は、憲剛さんがご馳走してくれた。

憲剛さんご馳走さまです。

憲剛さんに私のマンションまで送ってもらい、
2人でエレベーターが着くのを待っていた。

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