女優の彼女 2 (ページ16)

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大好きな人にあんなこと言われたら、言葉にできないくらい嬉しくて、つい、華さんに抱きついてしまった。

華「うっ、、Aちゃん、、」

周りからはコロナだぞー離れろーとか彼氏にチクるぞーって言葉が飛び交ってるけど、私には関係ない。

よく考えると私勝ち組のオタクだよねこの状況。幸せすぎて離れたくない。稽古始まるな、なんて笑

華さんに抱きついてるとパシャっと誰かに写真を撮られたと思い顔をあげると美弥さんがニヤニヤしながらスマホを構えていた。

「美弥さーん、写真送ってくださいね!!」

美「お稽古終わったら送るから、頑張るんだよ」

と、あの美しい顔で頭をポンポンされると私は顔を赤らめてしまった、、

「、、ずるいです、、男役時代の残像が、、、」

美「顔、赤くなってる、可愛いね、」

とまた、頭をポンっとされた。完全にいじってる。他のキャストもスマホを構えて、動画や写真を撮っているんだろうな、、

「美弥さん、いじりすぎです!!」

美「ごめん、ごめんAちゃんが可愛いから笑」

「あぁ、、もう!!美弥さん嫌い、、のぞみさーん、美弥さんがいじめるぅ、、」

華「Aちゃんが可愛いからでしょ、、仕方ないよ」

「のぞみさんも敵だ、、私よりのぞみさんの方が可愛いもーん。」

華さんから離れて、梅澤さんの元へ行けば、おいでと腕を開いてくれて私は梅澤さんの胸に飛び込んだ。

「梅さん、、皆酷い、、」

梅「、、そうだね、、酷いね、皆、、でもAちゃんが可愛いからだよ」

「デジャブ、、梅さんも敵だった、、、、。」

梅さんから離れ、辺りを見回すと皆笑いながらスマホを構えてた。どれだけ撮ってるの、、恥ずかしいからやめてください、、。ちなみに私の味方はいなかった、、、。

そうこうしてると稽古が開始。

稽古が始まってから暫く経って、やっと河了貂という役を掴めてきたし、演出家の先生にも褒められた。

稽古が始まってから早2時間。一旦休憩になり水分補給をして、華さんと話していると、ふと時計が目にはいる。

18時まであと、1時間。

ふぅと一息つくと

華「大丈夫。皆受け入れてくれるから。」

と私の手を握りながら、そばに居てくれた。

休憩が終わり再び立ち稽古が始まる。

いつの間にか18時は過ぎていて、稽古終わりに青鳥を開くと結構な話題になっていた。

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