海人の心3 ページ32
海人side
今日は紫耀と廉と３人での雑誌撮影の日。
楽屋へ行くとまだ誰も来てなくって俺一人だけみたい。
今度やる舞台の台本を開く
………俺、ちゃんと出来るのかなぁ…。
いつも足を引っ張ってばかりで…、フォローされてばっかり。
皆に迷惑かけてるんじゃないの…？
誰に言われた訳でもないのに、勝手にネガティブモードに突入してしまう。
こんな自分が大嫌いで……少しでも変われるなら……。
そっとカバンの中に入れておいたカッターを手にとって、手首に傷をつけた。
……………………………………
「おいっ！海人っ！！」
…誰？
誰かに呼ばれた気がして我に返ると、紫耀が驚いた顔してこっちを見てる。
いつの間に来てたの？
海「紫耀？どうしたの？」
紫「どうしたじゃなくて……お前っ。」
海「え、何かあった？」
そんな怖い顔しないでよ。
紫「…何でそんなもん持ってんの。」
そんなもん…？
紫耀の視線を辿ると俺が持っているカッターナイフ。
あぁ……。そっかぁ、見られちゃったんだ。
でもね、どうでもいいよ。
紫「すげぇ血出てるし…。」
床には赤い水溜りができている。
廉「おはよー。……どうした？」
紫「…海人が…。」
廉「……は？何してん？」
紫「俺が来たときはこうなってて…」
廉「ちょお待って。スタッフさんに言うてくる。撮影延期してもらうわ。」
紫「…ん。」
廉「紫耀、悪いんやけどこれで傷口押さえてくれへん？」
廉がハンカチを取り出して紫耀に手渡す。
紫「分かった。…海人、ちょっとごめんな…」
申し訳なさそうに押さえてくるけど、不思議と痛みは感じない。
廉「血は…止まってなさそうやな…。
心臓より高い位置に腕上げといて？」
紫「あぁ…」
放心状態の紫耀に指示を出した廉は楽屋を飛び出していった。
自分の事なのに、どこか他人事のように感じていて…。
スタッフさんが来た時も、マネージャーさんの車に乗って病院に行く時も、どこかフワッとした感情のままでいて、痛みも何も感じずにいた。
気が付いたら病院で、先生が目の前にいた。
先「…海人くん。」
海「先生。…へへっ、怪我しちゃった。」
先「うん。治すからね。傷、診せてくれる？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 479人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0409 - はじめまして。 6人の奮闘気を見て来ました。 最近、↑の更新をしてないようなのですが大丈夫ですか？ ずっと楽しみにしています！ (2021年1月17日 17時) (
レス) id: 5afeb3236c (このIDを非表示/違反報告)
ウィス(プロフ) - ありがとうございます！！今からTwitter行かせていただきます！まみの名前がそうです。DM行きたかったのですがDM送れなかったので…… (2020年1月3日 10時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - ウィスさん» はじめまして。はい。是非よろしくお願いします！ (2020年1月3日 9時) (レス) id: 520dea8320 (このIDを非表示/違反報告)
ウィス(プロフ) - はじめまして！！もし迷惑でなかったらTwitterフォローして大丈夫ですか？ (2020年1月3日 1時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - あかりさん» 神くんと海ちゃんわりと好きなコンビ何で、書くの楽しいです笑 (2019年12月31日 18時) (レス) id: 520dea8320 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩笑 | 作成日時：2019年8月16日 8時
