守り、守られ10 ページ37
平野side
そっか、
居なくなればいいんだ。
なんだ……。
孫3「俺ら、お前が居なくなっても別に困んねえし。
おじいちゃんがこう言ってるんだから、居なくなれば？」
口々に「そうだ」と賛同の声を上げる人たち。
分かったよ、もう。
分かったから。
ディ「じゃ…。今までお疲れ様でした。」
紫「…は、い。」
そう言って3人を連れて出ていった。
紫「……ふぅ…。」
敵が居ないって分かって安心したのか、いつの間にか止めていた呼吸をする。
マネージャーさん、待たせてる…。
早く、行かないと…。
マ「あ、平野くん！」
紫「マネージャーさん…。」
マネージャーさんも、俺の事居なくなればいいって思ってる…？
紫「…っ。すいません、ちょっとトイレ寄って来ていいですか？お腹痛くて…。長くなるかもしれないです。」
マ「うん、分かった。じゃあ楽屋に行ってるね。」
あぁ、こんな嘘までついて。
最低だ、俺。
個室に入って頭を掻きむしる。
何が正しい？
何をすればいい？
プロとして、俺は何が出来る？
何も出来ない？
ふと顔を上げた時に目に入ったのは曇りガラスが嵌められている小窓。
俺の心の中みたいだな、なんて思う。
紫「……外、行きたい。」
それから、警備員さんに適当な嘘をついて屋上の鍵を手に入れた。
・・・・・・・・
そこからは、何も覚えてない。
気がついたら、焦った顔をしたメンバーが近くにいて。
されるがまま、フェンスから離された。
何、何でそんな顔してんの？
海「…んっ、やだっ。紫耀……」
あ、海人が泣いてる…。
紫「…ごめん。」
それしか言えない。
神宮寺に手を引かれてそのまま歩く。
楽屋の前には心配そうな顔をしているマネージャーさん。
あぁ…、俺、マネージャーさんに嘘ついてたんだっけ？
「…迷惑かけてすみません」
ぼーっとしていたら、今度は事務所にいた。
「何があったか教えて？」
って言われたけど、言えないや。
神宮寺は困ったように微笑んだ。
紫「…帰りたい。」
もう、1人になりたい。
神「ん？帰りたい？」
誰かといたら、その優しさに甘えてしまう。
神「じゃあ、今日は俺ん家来る？てか来て？」
紫「…ん。」
神「何？別に取って食おうって訳じゃないよ？笑」
海「俺も…」
神「海人も泊まる？いいね！」
海「うん！」
神「俺と海人は明日休みだもんね。」
廉「そっか、んじゃあ宜しく。」
神「任せて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 407人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちこ(プロフ) - ヒント載せていただけるんですね、ありがとうございます！公開楽しみにしています^ ^ (2022年3月25日 4時) (
レス) id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - ちこさん» いつもありがとうございます。続編のトップにパスワードのヒントを載せます。下書きの状態ですので、公開までしばらくお待ち頂けると幸いです (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - キンプリさん» 初めまして、いつもありがとうございます。現在下書きの状態で、パスワードのヒントは続編のトップに記載します。公開までしばらくお待ち頂けると幸いです。 (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
ちこ(プロフ) - 移行楽しみにしてます♪続編も読ませていただきたいです。パスワードは教えていただけるのでしょうか？6人の奮闘記はとても好きな作品なので最後まで読みたいです！ (2022年3月24日 21時) (レス) @page45 id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - はじめまして！移行決定おめでとうございます。彩笑さんの小説、本当に大好きです！移行先での続編も、読ませていただきたいのですがパスワードがわからなくて‥。パスワードを教えていただくことは可能でしょうか？これからも、彩笑さんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年3月24日 21時) (レス) id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩笑 | 作成日時：2020年7月25日 15時
