守り、守られ4 ページ31
平野side
紫「ん。平気だから。」
ジンは心配そうに見てくるけど、こんな返事しかできない。
神「…紫耀」
孫2「あ！神宮寺さん！」
神「はい？」
孫2「この前言ってた……」
ふと周りを見ると皆仲のいいスタッフさんと会話を楽しんでる。
俺一人だけ、浮いてるみたい。
何だか落とし穴に落ちていくような、気を抜くと立っていられないような気がして、誰にもバレないようにそっとスタジオを出る。
あと30分もすれば、撮影も始まるだろう。
楽屋に戻って動画でも見ていようかな。
そう思っていたら。
ディ「おはよう、平野くん。」
げっ…。
紫「おはようございます。」
ディ「あ、聞いた？海人くんと俺の孫、今度ご飯行くんだって。」
紫「いや？聞いてませんけど…？」
ディ「他の孫たちも、キンプリのメンバーと仲良くなってるみたいよ。」
何が言いたい訳？
紫「そうですか。では…」
ディ「平野くんだけだよ。あのスタジオで誰にも声をかけられてないの。」
そんなん、言われなくても分かってるし。
紫「はは…。ですね。」
ディ「寂しいね。可哀想に。」
そんな言葉とは正反対の表情を浮かべるディレクターさん。
……もうダメだ。
紫「すいません、急いでるんで…」
早足で楽屋へ戻った。
バタン
大きな音を立てて閉めたドア。
怒りなのか、悲しみなのか、自分でも良く分からない感情が支配する。
コンコンコン
紫「…っ…。はい、どうぞー？」
こんな時に誰だよ…
ディ「酷い顔してるねぇ」
入ってきたのは、あのディレクターさん。
わざわざそれ言いに来たの？
紫「すいません…」
ディ「そんな顔するやつがアイドルなんて出来るの？」
紫「…」
ディ「出来ないよね？誰も幸せに出来ないなら、居ない方が良いんじゃない？」
なに、それ…
紫「…っ。」
ディ「それにさぁ…」
何かを言っているけれども、俺の耳には何も届かない。
俺は、誰も幸せに出来ない？
ううん、そんな事ないよ。
紫「…やめて、ください…。すいません、スタジオに戻ります。」
ディ「あ、そう。でもさ、スタジオに行っても、平野くんの居場所なんてどこにも無いよ。」
うるさい、黙って。
紫「失礼します…」
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ちこ(プロフ) - ヒント載せていただけるんですね、ありがとうございます！公開楽しみにしています^ ^ (2022年3月25日 4時) (
レス) id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - ちこさん» いつもありがとうございます。続編のトップにパスワードのヒントを載せます。下書きの状態ですので、公開までしばらくお待ち頂けると幸いです (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - キンプリさん» 初めまして、いつもありがとうございます。現在下書きの状態で、パスワードのヒントは続編のトップに記載します。公開までしばらくお待ち頂けると幸いです。 (2022年3月24日 23時) (レス) id: 48c701e2ee (このIDを非表示/違反報告)
ちこ(プロフ) - 移行楽しみにしてます♪続編も読ませていただきたいです。パスワードは教えていただけるのでしょうか？6人の奮闘記はとても好きな作品なので最後まで読みたいです！ (2022年3月24日 21時) (レス) @page45 id: c58d5f158e (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - はじめまして！移行決定おめでとうございます。彩笑さんの小説、本当に大好きです！移行先での続編も、読ませていただきたいのですがパスワードがわからなくて‥。パスワードを教えていただくことは可能でしょうか？これからも、彩笑さんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年3月24日 21時) (レス) id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩笑 | 作成日時：2020年7月25日 15時
