ストレスと海人18 ページ44
岸side
受付を済ませると、紫耀が連絡してくれてたおかげか、すぐに診察室に案内してもらえた。
診察室特有の匂いに気がついたのか、ずっと背中に顔を寄せていた海人が動き出した。
海「あっ……。ねぇっ…」
岸「…おっと…。」
神「よしよし…、大丈夫。」
俺におんぶされている海人の様子を見た先生は、苦笑い。
先「椅子に座るのはキツそうだね…。ベッドでも大丈夫だよ。」
岸「すいません、ありがとうございます。」
神「海人ー、ベッドに座ろうか？」
海「んーっ……。や、だぁ…」
「ベッドに行く＝痛いことをされる」と思っているのか、降ろそうとした俺に力を入れてしがみつく。
神「大丈夫、大丈夫…。何もしないから、な？」
海「…しないよ…？」
神「うん？…あぁ、分かった。診てもらってからお願いしような？」
海「ん……」
神「うん、えらい。座れる？…そうそう、楽な姿勢とっていいからね。」
ベッドに腰掛けている海人に優しく話しかけていく先生。
不安そうな顔をするから、離れられなくって俺も隣に腰掛ける。
先「よし、すぐに終わらせるからね？少しだけ頑張ろうね？」
海「…ん…」
うん、良い感じ。
先「ごめんね、ちょっと服に隙間あけてくれる？…うん、ありがとう。
目をつぶって深呼吸していてねー？」
海「…すぅー……。はぁー…」
先「ん。ありがとう。次は喉見せてね？はい、お口開けてー？」
ライトと舌圧子を持って海人に向き合う先生。
海「…っ…。」
岸「海人、大丈夫だから。口開けてればすぐ終わるから。」
海「…あー……」
先「うん。ありがとう。…んー……、腫れとかもないね。」
神「本当ですか？良かった〜。」
先「海人くん、どこか気になるところある？」
そう聞かれると海人はキョロキョロし出した。
海「…んー…、ぐるぐるする。」
先「ぐるぐる？目眩かな？ちょっとごめんね、お顔触るよー？」
先生は顔を触ろうと手を伸ばした。
海「あっ、いいっ。やぁだ…」
岸「海人？ちょっとだけだから、な？」
海「んーんっ！」
神「大丈夫だよ、海人。触るだけ、なっ？」
海「やだ…」
神「ちゃんと自分から言えて偉かったな？あとは先生に診てもらおう？」
海「んっ、…きしくん、手…」
手？え、俺の手に何か書いてある？？
神「岸くん、手を握って欲しいってことだと思うよ。」
あ、なるほど…。
岸「海人ー、大丈夫だからな。怖くない、怖くない…。」
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彩笑(プロフ) - VI１１２９さん» 最初の頃から変わらず読んでくださりありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月16日 18時) (
レス) id: 520dea8320 (このIDを非表示/違反報告)
VI１１２９ - こんにちは！海ちゃんの体調不良から見てました！たまらなく面白いです！投稿待ってます！頑張ってください！ (2020年7月15日 23時) (レス) id: f229e58355 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 さくら(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年7月9日 22時) (レス) id: 6ea3f9f285 (このIDを非表示/違反報告)
彩笑(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» 私でよければぜひ！お先にボードの方失礼しますね？ (2020年7月9日 22時) (レス) id: 520dea8320 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 さくら(プロフ) - 突然すいません。彩笑さんとお話したいなと思ってるのですが、ボードでお話出来ますでしょうか？お返事お待ちしております。 (2020年7月8日 22時) (レス) id: 6ea3f9f285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩笑 | 作成日時：2020年6月6日 12時
