６人の奮闘記＊1

素直になって…5 ページ5

神宮寺side


〜翌日〜


朝起きて、コーヒーを煎れていた時の事だった。


廉のマネージャーさんから着信が入っていて…、「なんで俺？」って不思議に思いながらも電話に出る。


神「もしもしー？おはようございます、神宮寺です。」


マネ「あっ、ごめんね？実は永瀬くんが入院することになって…。」


入院？！


神「えっ…！何かあったんですか？」


マネ「それがね…」


マネージャーさんの話はこうだ。

昨日、仕事が終わってマネージャーさんの車に乗り込む時、段差につまずいていた。

珍しいことだったので、「大丈夫？」と声をかけたところ「無理みたいです」と返ってきた。
熱を測ってみたところ38度を越えていて、一人暮らしで看病する人が居ない。事務所とも話し合って熱が下がるまでの間入院。昨日の夜から入院をした。

…って事らしい。


神「分かりました、今日はオフなんで様子見に行ってみます。」


マネ「ごめんね、よろしくお願いします。」


きっとお仕事の調整とかで忙しいんだろう、少しマネージャーさんの声に余裕がないのが分かる。


廉が入院している病院と部屋の番号だけ聞いて、電話を切った。


神「…はぁ。」



いつから調子悪かったんだろ？


昨日は…、むせてたぐらいしかないよな…。



あ、紫耀からLINE来てる。

紫耀じん、マネージャーさんから聞いた?廉が入院するの。


神宮寺今聞いたところ。俺、顔を見に行ってくるよ。


紫耀そっか。俺午後なら撮影ないから、お見舞いに行けそう。


神宮寺ん、分かった。仕事頑張ってね。


ソファーに座って少し温くなったコーヒーを口に含む。


神「ふぅ…」

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