弓柱は何思ふ【文豪ストレイドッグス×鬼滅の刃】

蝶屋敷 ページ3

*



「また怪我をしたんですか?」

軽く頷く。

「はァ、では此方に」

僕は医務室に入った。

あの男たちには待ってもらう事にした。





「確かに、仲間に刀を振るうこと、暴力を振るう事は対立違反です。ですが貴方の場合は、違反している者の被害者です。…はい、出来ましたよ。」

包帯を巻いてもらった。

「……………ありがと」

「ふふ、如何致しまして」

笑い乍ら彼女は礼を言った。

綺麗な笑い方。

「はい、炭次郎さん達が待ってますよ。」

「たん…じろ？」

赤毛は炭次郎、赤毛は炭次郎…

「……覚えた」

「金髪の方は善逸さん。猪の被り物を被ったのが伊之助さん。…覚えましたか?」

…

軽く頷いた。

「では、行ってらっしゃい」

僕は医務室から出た。




「あ、」

炭次郎達はまだ居た。

何故、待っていたのだろう。

「良かったです。強く身体を打っていたみたいなので」

彼はそう言い、優しく笑った。

「……………………ありがと」

「此奴、喋ったぞ!!」

「声聞こえた!高いんだね！！」

凄く、喜んでる。

「あ、笑いましたね」

「……………………」

表情筋が固まった。

僕が、笑った？

「あ、もう行かないとな。では弓柱さん。また逢いましょう」

「……………………」

軽く頷いた。

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