弓柱は何思ふ【文豪ストレイドッグス×鬼滅の刃】

命 ページ15

*



床に敦が倒れている。

其れは、太宰さんにもたれかかった敦を避けたからだ。

｢無事解決。だね！A君。｣

静かに頷いた。

すると入口の方から

｢おい、太宰！｣

国木田さんだ。

小走りで此方に近ずいて来る。

地面に倒れている敦を見て驚いたようだ。

｢その小僧が。｣

｢うん。虎の異能力者だ。変身している間の記憶がなかったんだね。｣

そんな事を聞き、国木田さんは呆れた様にある紙切れを出す。

そこには＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

【十五番街の西倉庫に虎が出る。
逃げられぬよう周囲を固めろ】

簡潔すぎる。

｢はァ、肝が冷えたぞ。お陰で非番の奴らまで狩り出す始末だ。皆に酒でも奢れ。｣

奥から三人の人影が見える。

そばかすの少年。

蝶の飾りを着けた女。

探偵のような格好の男。

｢なンだ、怪我人はなしかい。つまんないねェ。｣

与謝野晶子【君死給勿】

｢はっはっは。中々できるようになったじゃないか太宰。まあ僕には及ばないけどね！｣

江戸川乱歩【超推理】

｢でも、そのヒトどうするんです？自覚はなかったわけでしょ？｣

宮沢賢治【雨ニモ負ケズ】

｢どうする太宰？一応区の災害指定猛獣だぞ。｣

国木田独歩【独歩吟客】

｢うふふ。実はもう決めてある。｣

太宰治【人間失格】

太宰さんは僕と敦を見て






｢うちの社員にする。あ、A君もね。｣

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