怪異になった 参拾 ページ30
*
「「花子!/花子さん」」
倒れた花子さんの所へ向かう。
「おい!起きろ!」
「…び………びびった!死ぬかと思った!」
勢いよく起き上がった。
大丈夫なのかな。
「ごめん。私がちゃんとした指示を出せなかった。」
「い、いいよ。」
「ていうかお前もう死んでるだろ」
光がそう言い、皆で顔を合わせ
笑った。
「結局、何を取っていたの?」
「あ、そーだそーだ!はい、これ。」
あ、これは
「あ!オレの!」
其れは光が耳に付けていた交通安全の御守りだった。
「……いるよな」
「何が?」
「え?」
「いい怪異だって、いるよな!」
それは、いる、だろうけど、
「決めた!やっぱりオレはお前を祓わねぇ!」
花子さんの様子が、可笑しい。
それでもに気付かずに話し続ける。
「光。一寸、待っ」
尻もちをつく音が聞こえ、花子さんは光の上に馬乗りになり包丁を首に近付ける。
だめ、駄目!
「ここで、少年を殺しても、何か…すごく特別な理由があれば、許されるのかな?」
「花子…?」
「駄目!」
「そこまでだ」
声が重なり、後ろを振り返ると、
刀を持った源が怖いくらいの笑顔でゆっくりと近付いていた。
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おぼろづきあやめのサブみたいな奴 - アリてる.冷花さん» あ、有難うございます!頑張ります! (2020年11月8日 20時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - 初コメ失礼します。とても素敵な作品で淒く面白いです!文ストと花子くんのクロスオーバーって所も良いです!更新頑張って下さい! (2020年11月8日 20時) (レス) id: f0bd3b518c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おぼろづきあやめ | 作成日時:2020年11月8日 11時