story21 焦燥 ページ23
陽毬side
舗装されていない道をただひたすら走る。転がった小石が足元を不安定にし、木々の根っこが高く上げることすらもどかしい足を引っ掛けようとしてくる。風が木の葉を吹き飛ばし、砂を巻き上げ視界を遮ってくる。普段気にしないような些細なことでさえ、今は鬱陶しく感じてしまう。
隣を走る棗の顔は険しく、今にも怒りを爆発させてここら一体を火の海にでもしてしまいそうなほど。
僕らは焦っていた。
理由は先程から姿が見えなかった流架の今の状況を知ったから。
教室にいた
話によるとやつらは流架を縄で縛り、殴っていたとのこと。
話を聞いてすぐ、頭がかっとなった。よりにもよって僕の大事な親友をそんな目に合わせるなんて、今すぐにでもぶっ飛ばしてやりたかった。
「……奴らの現在位置は？」
棗も同じ気持ちのようで、すぐに取り巻き君から情報を聞き出す。僕もすぐさまアリスを使って流架たちの位置を確認した。
棗が聞いた情報と僕が直接見た位置を照らし合わせて位置を把握する。北の森は僕の庭の様なものだから地形は大体把握している。
「棗。手、握って。近くまで
「……ああ、A頼む。」
一刻も早く流架のことを助け出したくて、棗を連れて彼らがいるであろう位置まで跳んだ。
大体の位置まで来たが彼らはさっき僕が
「棗、あっち。流架、いた！」
アリスを使いながら走り、息も絶え絶えに隣を走る棗に彼らがいる方角を指差す。もう、自身の目で直接確認できるほど彼らの近くにたどり着いていた。
邪魔な茂みをかき分けて、ようやく流架と会話できる距離まで近づけた。
「っ、る……るか、みつ、けたっ！」
「陽毬、棗！なんでここに……」
散々走って乱れた呼吸を整える暇もなく声を出す。探し出せた親友の姿が嬉しくて、もっと早く気付けなかった自分が悔しくて。
「っ、るか……つかまってるって、きい、たからっ！ぼくしんぱい、でっ！」
流架が縛られていないことに安堵して、それでも手首についた縄の跡が痛々しくて。
「おそくなって、っ、ごめん」
「わわっ陽毬、危ない！」
流架の姿を捉えたことで安心してよろける身体を支えてくれた彼にぎゅうっと抱きついた。
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えるふぃ(プロフ) - やしろさん» へぇー、結構占ツク徘徊してたんだ！笑 あー、夢小説漁っちゃうのわかる！私の場合、漁ってる途中にむずむずしてなんか話書きたくなるんだけど…笑笑 やしろの期待に添えるような話が書けてるといいなぁ(*´ω｀*) (2018年9月14日 0時) (
レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
やしろ(プロフ) - えるふぃさん» お久しぶり…！と言っても実は結構な頻度で占ツクにはいるんだ〜！読み専と化してる(笑) けど根っからの夢女子だから新ジャンル行っても必ず夢小説漁ってるからホントここにはお世話になりっぱなしです！学アリ熱は周期的にくるから、よく読んでるよ！！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: ec62b59ee0 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - やしろさん» わぁ、やしろお久しぶりね！修正版の方読んでくれてて嬉しい！しばらく連絡取れなかったから、もう読んでくれてないと思ってた…笑 自分で書きながら棗や夢主みて悲しくなったりしてるから重症だよね(*´ω｀*) また更新するね！見てくれてありがとう(*´ω｀*) (2018年9月12日 15時) (レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
やしろ(プロフ) - えるふぃ、お久しぶりです！修正版「君と一緒に」もちょこちょこ読ませて頂いてました！夢主ちゃんや棗の優しさが格段に分かりやすく伝わってきて、もうホント好き！って感じ……！これからどんどん修正版の更新がされてくのを待ってます！ (2018年9月11日 20時) (レス) id: ec62b59ee0 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - 波音さん» そう言っていただけると頑張って修正したかいがあります！褒めていただけると一気に疲れが吹き飛びますね笑 最近更新できていなかったのですがまた近々更新してみようと思います！ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年8月3日 3時) (レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2013年11月22日 7時
