story11 転入生 ページ13
陽毬side
僕の目の前には顔を青くして、ゼェゼェと肩で息をするツインテールの少女。彼女は、転入してきたばかりだと言うのに僕と棗に対して生意気な態度をとったから、なんて理由でついさっきまで宙に浮いていた可哀想な子。
棗はどうか知らないけど、僕は別にコイツが何をしようとあまり気にしない(ただしうるさい時は別)から、取り巻きくんたちは少しばかりやりすぎかなぁ。
まぁ、僕の忠告を無視した結果がこれだから自業自得ってとこだけど。
そんなことを考えながら欠伸を噛み殺す。
さっきまで気を失っていたとは言え、脱走のために早起きした上にナルのアリスまで浴びたのだから流石に眠い。今すぐにでもベッドにダイブしたい。
なんて、僕の考えが脱線している間にも、少女と棗たちのやりとりは進んでいく。
「そういう優しいところも私、棗くんや陽毬さんの魅力だと思うの〜！」
「お前、どうゆうアリス持ってんだ？」
なんて僕の考えが脱線している間にも、少女と棗たちの会話は進んでいく。
なんとなく除け者にされてる感じがして嫌だな。と言っても彼女と話したいことなんてないしなぁ。
そろそろこの長いやり取りにも飽きてきた頃、またもや少女がやらかした。
「べぇー」
なんと彼女は棗の問いを無視して、彼に向けて舌を出したのだ。
「うっわ、君、学習能力ないねぇ……」
これには流石の僕もただ呆れるしかなかった。折角僕が棗にお願いして助けて上げたのに、彼女の行動ですべてが水泡に帰した。
パチンと棗が指を鳴らすと同時に、また彼女の体は宙に逆戻りしたのだ。
棗もこのままじゃ埒が明かないと思ったのか、ちらりとある少年に目配せした。
「そういえばウチってホンマはどういうアリスもってるんやろ」
その少年はいつも笑顔を絶やさない(と言うか笑った顔以外を見たことがない)、読心術のアリスを持ったやつで、少女の内をすらすらと読み上げていった。
「ウチってばホンマにアリスなんかなーなんて！」
そしてその様子を驚きの表情で見つめる彼女に止めを指すような言葉を放った。
「信じらんないっ！その子､自分のアリスも知らないのー！？」
それはクラスの反感を買うのには十分すぎるもので、静かだった教室が一気に騒がしくなった。
となれば煩い場所が嫌いな僕としては黙って見ているわけにもいかない。
かといって取り巻きくんたちには収められそうにない雰囲気。
さて、どうしよっかな。
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えるふぃ(プロフ) - やしろさん» へぇー、結構占ツク徘徊してたんだ！笑 あー、夢小説漁っちゃうのわかる！私の場合、漁ってる途中にむずむずしてなんか話書きたくなるんだけど…笑笑 やしろの期待に添えるような話が書けてるといいなぁ(*´ω｀*) (2018年9月14日 0時) (
レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
やしろ(プロフ) - えるふぃさん» お久しぶり…！と言っても実は結構な頻度で占ツクにはいるんだ〜！読み専と化してる(笑) けど根っからの夢女子だから新ジャンル行っても必ず夢小説漁ってるからホントここにはお世話になりっぱなしです！学アリ熱は周期的にくるから、よく読んでるよ！！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: ec62b59ee0 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - やしろさん» わぁ、やしろお久しぶりね！修正版の方読んでくれてて嬉しい！しばらく連絡取れなかったから、もう読んでくれてないと思ってた…笑 自分で書きながら棗や夢主みて悲しくなったりしてるから重症だよね(*´ω｀*) また更新するね！見てくれてありがとう(*´ω｀*) (2018年9月12日 15時) (レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
やしろ(プロフ) - えるふぃ、お久しぶりです！修正版「君と一緒に」もちょこちょこ読ませて頂いてました！夢主ちゃんや棗の優しさが格段に分かりやすく伝わってきて、もうホント好き！って感じ……！これからどんどん修正版の更新がされてくのを待ってます！ (2018年9月11日 20時) (レス) id: ec62b59ee0 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - 波音さん» そう言っていただけると頑張って修正したかいがあります！褒めていただけると一気に疲れが吹き飛びますね笑 最近更新できていなかったのですがまた近々更新してみようと思います！ありがとうございます(*´ω｀*) (2018年8月3日 3時) (レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2013年11月22日 7時
