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35.柔らかな髪 ページ35

「俺は朝餉の前に

 鍛錬をしに行くが、

 まだ早いから君はもう少し寝ているといい!」


「そんな!

 申し訳ないので、千寿郎さんのお手伝いをします!」



 Aは髪を結おうとしたのか

 手を動かす仕草をしていたが、

 何かに気付いた様子で途中で手を止めた。



 …髪留めがないのか?


 俺は予備で持っていた髪留めを手に、

 下ろしかけていた彼女の手に触れた。
 


「髪留めなら、これを使うといい。」



 俺は彼女の髪を結う。


 さらさらと指通りがよく

 柔らかい髪で…

 触れるたびに良い香りがする。



「俺のもので申し訳ないがな!ないより良いだろう!」


「ありがとうございます!」


「同じものをいくつか持っているから、

 それは君にあげよう!

 千寿郎の手伝いをしてくれるのは有難いが、

 無理だけはしないように!」




 Aに台所の場所を教えると、

 縁側から庭へ出て素振りを始める。



 

 しばらく素振りをしていると、


 鎹鴉の要が文を持ってやってきた。


 

 誰からだろうか…?




「要、ありがとう!」



 俺は素振りを止め、縁側に腰をかけて文に目を通す。

36.許嫁→←34.心の痛み



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!様々な行動の裏の心情が少しずつ見えてくるかと思います!お楽しみくださいませ(*˙˘˙*) (2022年1月8日 13時) (レス) @page43 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 煉獄さんの、自分の心の動きについていけてない純朴さたっぷりの初々しさよ。今日も素敵!一週間のご褒美戴きました! (2022年1月7日 22時) (レス) @page42 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» 読んでいただけて嬉しいです!辛く悲しい気持ちがありつつも、彼女への愛は変わらないのです。彼の心情の変化を追いながら物語を楽しんでいただけたらと思います!いつもありがとうございます( ˊᵕˋ ) (2022年1月1日 16時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 大正時代の煉獄さんの心の動きが、はっきり分かりますね!今後、惚れていく訳ですから、読み返すと、更に煉獄さんの辛さが際立ってしまうのでしょうね。今から泣けそう。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page34 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 前回コメントしてから時間無く、今日15話。うっわ〜、苦しい。煉獄さんの心情を慮ると、涙。愛を誓った人に知らない人扱いされる絶望感。怖いでしょうに、それでも前を向いて、進もうとするのですね。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page15 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年12月13日 19時

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