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33.寄り添いたい ページ33


 薬を塗り終えると

 Aはこちらに向き直るが、

 頬をほんのり赤く染めて目を伏せている。



「どうした?」


 手を伸ばせば…



 その頬に触れてしまいそうだ。




「い、いえ!

 男の人とこのように近い距離にいることに

 慣れていなくて…。」



 
 彼女の言葉に

 思わず触れてしまいそうになった手を止める。





「…そうか!すまない!」




「謝ることではないです。薬、ありがとうございます。」



「明日も塗ってあげよう!」



 恐怖心を与えてはいけないな。


 俺はAが安心するように笑顔を向けた。


 すると彼女も微笑んだが…


 背中の方を気にして暗い表情になった。



「この背中の傷は鬼につけられたのですね…。」




 そう言うと、急に彼女の呼吸が荒くなり、


 額には汗が吹き出している。



「大丈夫か?」


 顔色が悪い。


 手首を触ると脈に触れた。


 …呼吸も脈も速くなっている。



「…はあ…はあ…」



 俺は少しでも落ち着くようにAを


 優しく抱きしめて、傷に触れないように背中を撫でる。





「ゆっくり呼吸をしなさい。大丈夫だから。」






「…はあ…はあ…れん…ごく…」









 彼女はそこで気を失ってしまった。

34.心の痛み→←32.桃色の肌



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!様々な行動の裏の心情が少しずつ見えてくるかと思います!お楽しみくださいませ(*˙˘˙*) (2022年1月8日 13時) (レス) @page43 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 煉獄さんの、自分の心の動きについていけてない純朴さたっぷりの初々しさよ。今日も素敵!一週間のご褒美戴きました! (2022年1月7日 22時) (レス) @page42 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» 読んでいただけて嬉しいです!辛く悲しい気持ちがありつつも、彼女への愛は変わらないのです。彼の心情の変化を追いながら物語を楽しんでいただけたらと思います!いつもありがとうございます( ˊᵕˋ ) (2022年1月1日 16時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 大正時代の煉獄さんの心の動きが、はっきり分かりますね!今後、惚れていく訳ですから、読み返すと、更に煉獄さんの辛さが際立ってしまうのでしょうね。今から泣けそう。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page34 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 前回コメントしてから時間無く、今日15話。うっわ〜、苦しい。煉獄さんの心情を慮ると、涙。愛を誓った人に知らない人扱いされる絶望感。怖いでしょうに、それでも前を向いて、進もうとするのですね。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page15 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年12月13日 19時

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