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11.待ち侘びた日 ページ11

心から待ち侘びていた

 デートの日なのに…

 これが最後のチャンスだと思うと

 昨日までに戻りたくなってしまう。



「ふう…」


 俺は目を閉じて彼女の笑顔を思い浮かべる。


 ゆっくり目を開けると、

 
 バッグの中に大切にしまったアヤメのハンカチを

 
 見つめる。



「…これにかけるんだ。」


 Aの性格上、

 きっと集合時間より早く来るだろうと思った俺は、

 集合時間の20分前にカフェの前に着いてしまった。


 さすがに早すぎたな!と思い、

 カフェから少し離れたところで壁にもたれ、

 空を見上げていた。


 駅前のカフェということもあり、

 ここはいつも人が絶えない。


 
 俺は昔からここのカフェが好きでよく来ていた。



 思い出の場所なんだ。




 俺が着いてから少し経つと、

 案の定、Aが集合時間より早くやってきた。



 やっぱり…



 頬を染めながら


 あたりをキョロキョロする君。



 携帯の画面で時間を確認すると


 少し目を落とし、もう一度顔を上げる。


 すると、こちらに気づいた様子。



 俺は微笑んで君の元へと駆けつける。




「お疲れ様!無事に落ち合えて良かった!」


「お疲れ様です。待たせてしまってすみません!」



「いや!君の性格上、少し早く来ることは考えられた!


 しかし、なんだ!その…」


 
 ほんのり赤い頬が



 柔らかそうなその唇が



 俺の胸を加速させる。




「…はい?」




「君が俺を必死に探しているところ見たくてな!



 つい早め早めに来てしまった!」

12.頼みの綱→←10.組織として



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!様々な行動の裏の心情が少しずつ見えてくるかと思います!お楽しみくださいませ(*˙˘˙*) (2022年1月8日 13時) (レス) @page43 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 煉獄さんの、自分の心の動きについていけてない純朴さたっぷりの初々しさよ。今日も素敵!一週間のご褒美戴きました! (2022年1月7日 22時) (レス) @page42 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» 読んでいただけて嬉しいです!辛く悲しい気持ちがありつつも、彼女への愛は変わらないのです。彼の心情の変化を追いながら物語を楽しんでいただけたらと思います!いつもありがとうございます( ˊᵕˋ ) (2022年1月1日 16時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 大正時代の煉獄さんの心の動きが、はっきり分かりますね!今後、惚れていく訳ですから、読み返すと、更に煉獄さんの辛さが際立ってしまうのでしょうね。今から泣けそう。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page34 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 前回コメントしてから時間無く、今日15話。うっわ〜、苦しい。煉獄さんの心情を慮ると、涙。愛を誓った人に知らない人扱いされる絶望感。怖いでしょうに、それでも前を向いて、進もうとするのですね。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page15 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年12月13日 19時

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