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8.少年の行き先 ページ8

 Aは昔から

 なんでも一人で

 抱えようとしてしまうところがあった。


 だから俺はAが一人で辛くなってしまわないか、

 時々、保健室に顔を出しては声をかけていた。




 君をデートに誘うことができたことに

 心を弾ませながら、

 俺は授業のため教室へ向かった。



 生徒たちがざわめく中、予鈴が鳴る。



「おーい、授業始めるぞー!

 席に着くように!」



「1限目歴史か!やったー!」




「煉獄先生、今日もかっこいい…!」

「ね!彼女いるのかな?」




「うわっ、教科書忘れちゃった…
 
 お願い!見せて!後で売店で何か奢るから!」

「え〜、いいけどさ〜、売店のお姉さん美人だけど、

 いつも釣り銭間違えるんだよなあ。」



 俺は教卓の上に教科書を置き、

 生徒が落ち着くまで板書の準備をしようとして

 忘れ物に気がついた。


「すまない!

 今日使う予定のプリントを職員室に忘れてしまった!」



「もう〜、煉獄先生しっかり〜!」


「ははは!本当だな!

 取りに行ってくるから、

 皆は静かに教科書の32ページを読んでおくように!」



 教室を出て廊下を歩いていると、

 隣のクラスで授業をしていた宇髄に話しかけられた。


「煉獄!職員室に向かうところか?」


「ああ!忘れ物をしてしまってな!」


「それじゃあ、悪いんだけどよ、

 ついでにトイレに我妻がいねぇか

 確認してくれないか?」


 宇髄はため息をついた。


「戻ってこないのか?」


「そうなんだよ。

 朝の会で出席とった後くらいに
 
 トイレに行ったみたいだ。

 それにしても、もう10分以上経つわけ。」


 この感じは…おそらくトイレにはいないな。


「承知した!見つけたら連れてこよう!」


「おう!頼むな!

 あいつ風紀委員のくせして、やること派手すぎ!」


 
 宇髄に頼まれてトイレを見てみるが、

 案の定そこには誰もいなかった。


 そうだとすると…


 俺は職員室へ入り、授業で使うプリントを手に取ると、

 ある場所へと向かう。



 目的地に近づくと、何やら話し声が聞こえてきた。

9.保健室の来室者→←7.君誘う



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!様々な行動の裏の心情が少しずつ見えてくるかと思います!お楽しみくださいませ(*˙˘˙*) (2022年1月8日 13時) (レス) @page43 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 煉獄さんの、自分の心の動きについていけてない純朴さたっぷりの初々しさよ。今日も素敵!一週間のご褒美戴きました! (2022年1月7日 22時) (レス) @page42 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - misakimiさん» 読んでいただけて嬉しいです!辛く悲しい気持ちがありつつも、彼女への愛は変わらないのです。彼の心情の変化を追いながら物語を楽しんでいただけたらと思います!いつもありがとうございます( ˊᵕˋ ) (2022年1月1日 16時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 大正時代の煉獄さんの心の動きが、はっきり分かりますね!今後、惚れていく訳ですから、読み返すと、更に煉獄さんの辛さが際立ってしまうのでしょうね。今から泣けそう。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page34 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 前回コメントしてから時間無く、今日15話。うっわ〜、苦しい。煉獄さんの心情を慮ると、涙。愛を誓った人に知らない人扱いされる絶望感。怖いでしょうに、それでも前を向いて、進もうとするのですね。 (2021年12月31日 19時) (レス) @page15 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年12月13日 19時

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